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No.4498
鳥海山
新山 2236mピーク
山行種別 山スキー
ちょうかいさん 地形図 鳥海山、小砂川

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山行期間 2011年5月6日(金)
コースタイム 大平山荘(6:15)→御浜小屋(8:50,9:04)→御苗代・七五三掛(9:51,10:00)→千蛇谷(10:18,10:25)→大物忌神社(11:40,12:07)→新山(12:19,12:40)→千蛇谷トラバース地点(12:55,13:08)→七五三掛・御苗代(13:30,13:38)→御浜小屋(14:02,14:17)→大平山荘(14:42)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
いつもと違う小宴会 大平小屋から歩き始める 朝日を浴びて登山開始
伝石坂の登り 急な登りももう少し 河原宿から愛宕坂へとかかる
鳥海湖(鳥ノ海)はまだ雪の中 御浜小屋(御浜宿舎) 七五三掛のトラバース
千蛇谷を登る 大物忌神社 外輪の七高山を写真に収める
新山のピーク 千蛇谷の滑降を開始する 相棒のKさん
今シーズン山スキーデビューのNさん 千蛇谷を七五三掛まで気持ちよく滑り降りる 扇子森へはスキーを担いで登り返す
眼下に大平山荘を見ると終わりは近い 無事に大平小屋へ到着する 鳥海ブルーラインは、大平山荘より先はまだ通行止め

行動記録
 何とか休日の調整ができて鳥海山へ行けることになった。今年の鳥海ブルーラインは4月28日に開通したものの、除雪作業の遅れと途中の雪壁が崩れたりして大平山荘の先は通行止めだった。目的の登山口である吹浦口・大平までは行けないので大平山荘からの歩きのつもりで出かけた。
 福島を早めに発ち、ゲートが閉まる前の16時過ぎには大平山荘に着いた。山荘手前の駐車場にはすでにテントを張って宴会をしているパーティもいて、違和感なく少し離れたところにテントを張らせてもらった。Nさんが準備してくれたレタスのしゃぶしゃぶ(肉つき)で、日頃のささやかな小宴会とは違った雰囲気。寝不足もありいつの間にか寝入ってしまった。
 朝、5時前に目が覚めテントを撤収して6時15分に歩き出す。天気は上々。大平小屋から雪の上にあがり御浜神社を目指す。ブルーラインのヘアピンカーブの脇を抜け、急斜面をジグザグに登りながら伝石坂へとトラバースする。風も無く暑くて汗が噴き出す。
 反射板跡を過ぎるあたりで、ようやく急斜面から解放される。跡は広い雪原をのんびりと登って行けば良い。御浜神社までは夏道に沿って目印の赤旗が立てられていた。これだったらガスっても安心だ。河原宿までは緩やかな斜面が続く。愛宕坂を登り切ると御浜神社だ。鳥海湖は真っ白で、まだ雪の中で眠っているようだ。扇子森からの斜面にはシュプールがついていた。御浜小屋の脇に何組かのスキーが立てかけられていて、どうも小屋に泊まって滑りを楽しんでいるような感じだ。それも楽しそう。私たちも小屋の脇で風を避け小休止を取った。
 次に扇子森を左側からトラバースするように登り、御田ヶ原分岐までシールを付けたまま下り七五三掛のトラバース地点である御苗代には9時51分に着いた。大平山荘を出発してからすでに3時間半が過ぎているものの、私たちの足でも山頂を往復する時間は充分に残されている。
 七五三掛のトラバースは雪もまだ腐れて無く、スキーを担いでアイゼンを装着した。普通の人たちだったら10分ほどで通過するのだが、左足の不自由な私は20分近くかかってしまい皆さんに迷惑をかけた。千蛇谷に降りてまずはひと安心。スキーに履き替えながら小休止しを取った。中島台から登ってきた人たちもいる。今年は雪が多いようだ。
 千蛇谷の登りは気持ちがよい。左に新山、右に外輪山を見ながら登っていく。左岸の外輪からのデブリ中央部まで達していた。大物忌神社までひと登りして昼食にした。ここから新山まではワンピッチである。捲くようにして尾根にあがり12時19分、ようやく新山に着いた。登り始めて6時間が過ぎていた。七高山の山頂に登山者の姿も見える。
 シールを剥がし、いよいよ滑りにかかる。下りは大物忌神社へ降りずに、新山と外輪山との鞍部に滑り降りてから千蛇谷へと滑り降りた。その年の雪の付き具合にもよるのだろうが、トラバースの部分が多く、大物忌神社からの斜面の滑りも捨てがたい。千蛇谷の広い斜面を思い思いに滑って行く。雪質もまあまあで気持ちが良い。あっと言う間に七五三掛のトラバース地点まで降りてしまった。もし、中島台に車を置いてきたら、このまま千蛇谷を滑り降りられるのかと思うと、いつかやってみても良いかと考えてしまう。問題は何歳まで山スキーができるかだとは思うが、そう長くは無いと思う。
 再びアイゼンに履き替えてトラバースに入る。麻痺している左足が踏ん張れないので歩くのが辛い。20分以上かけてようやく通過した。御苗代でスキーに履き替えるとホッとする。
 御田ヶ原分岐まで滑り降り、扇子森までスキーを持ったまま登り返しをする。体力のあるKさんとNさんに軽く置いていかれてしまった。扇子森にあがってスキーを履く。スキーさえつければこっちのもの。スキーが勝手にバランスを取ってくれる。
 御浜神社の所で小休止した後は大平山荘までの滑りが待っている。愛宕坂を気分良く滑り降り、反射板跡までの緩斜面も結構スピードが出てくれる。快適な滑りはまだまだ続く。伝石坂を滑り始めると大平山荘が眼下に見える。最後の滑降を楽しんで14時42分、無事に大平小屋へ着いた。皆さんおかげで今日も鳥海山を滑ることが出来ました。ありがとうございました。(I.I)

トラック 登り=赤 下り=青

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