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No.4601
博士山
1482.0m三等三角点峰
山行種別 山スキー
はかせやま 地形図

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山行期間 2012年2月19日(日)
コースタイム 琵琶首(7:49)→868mピーク(8:37)→林道(10:23)→1410m尾根分岐(11:1911:24)→1476mピーク(11:43)→博士山(12:11:12:17)→1476mピーク(12:50)→1210m尾根分岐(13:00〜13:37)→林道(13:56)→琵琶首(15:05)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
県道脇の小さな神社から出発 農道に沿って進む 868mピーク目指して登る
2番目の急登を登る ここまで来ると林道は近い 林道を横切ると緩やかな登り
青空が顔を出す 1210m尾根分岐付近 1476mピークへの尾根
1476mピークから博士山まではうねった尾根が続く 博士山の山頂にようやく到着 下りの途中で1476m尾根を振り返る
多少灌木は出ているものの快適な滑りが楽しめる テレマークのSさん あっと言う間に林道まで滑り降りた
林道より下になると雪は重くなってきた 木々は多少混んでくるが結構滑ってくれる 橋を渡り登り始めた農道へと戻る
最初の農道へ戻ると車は近い 琵琶首の集落 西山温泉にある柳津町営「せいざん荘」で汗を流す

行動記録
 久々に博士山を滑ってみることにした。冬の博士山は1989年1月に山スキーのコースとして使えないかと調査に入っいて以来である。前日K君の仕事を終えるのを待って福島を出発し、途中の三島町・道の駅「みしま宿」でテントを張って仮眠した。翌朝に西山温泉を経由し県道32号線(柳津昭和線)琵琶首に着いたのは7時を回っていた。道路脇には2台ほど駐められるスペースが除雪してあったので車はそこに駐めさせてもらった。
 今回は国土地理院地形図の琵琶首下平の社のところから868m標高点の尾根に登ることにした。最初は農道沿いに進み、沢状の窪地の造林地を登って868mピークへ取り付いた。造林地は思ったより緩やかで両側も雪崩れる心配もなく楽に868m標高点まで登ることか出来た。ここからは尾根伝いに登って池は良い。林道までの間、急登が2箇所ありジグを切るが適当に尾根幅もあり苦にはならない。10時23分に林道へ到着、放射線量を計測すると0.017μSv/hだった。ここは原発から100km以上離れているうえに雪が積もっているので数値が低いことはわかっていても、なぜかホッとする。
 林道を横切ると尾根はなだらかなブナ林になる。この斜面も滑ったら楽しそうだが傾斜が無いので深雪の時は大変かなとも思う。尾根は適度な角度で登っていく。やがて標高1410m、下降に使おうと予定している尾根と合流する。特徴もなく注意しないと、誤ってどちらにも行きそうな分岐である。
 ここから1476mピークまでは尾根が狭まってくる。博士山のピークも見えるようになるが、結構遠くに感じる。まだまだ時間はかかりそうである。
 11時43分、1476mピークに着く。主稜線に立つと寒気の中に入ったようで、風もほとんど無いのに寒い。それまで感じなかった指先の痛さで気温の低さを実感する。1476mピークから博士山までの尾根はうねりがひどく往復には1時間程度はかかりそうである。1476mピークから急斜面を下る。右側からトレースが入った。1011m尾根か1156m尾根からのようだ。博士山までは雪庇の発達したうねった尾根で歩きづらい。戻りも苦労しそうだ。目の前にある博士山のピークまで30分ほどかかってようやたどり着いた。下の方では晴れ間が見えていたのに、山の上部は寒気に覆われガスの中だ。博士山の山頂に立つが近くの尾根は辛うじて見えるものの展望は利かない。休憩は寒気を抜けたところまで下ってから取ろうと下山を開始する。
 山頂からシールをつけたまま下降するが、最後尾のK君が勢い余って雪庇から落ちてしまった。幸い大した雪庇でもなく3mほどずり落ちた程度ですんだ。汗だくで登り返すK君を待つこと10分、仕切り直しで1476mピークへと戻る。途中、うねりがひどい稜線を嫌って北側の斜面をトラバースするとバーンは堅く急斜面でヒヤヒヤしながら通過する。どちらが良いとも言えないが、苦労してもうねった尾根上の方が安全である。
 シールをつけたままで1476mピークを越え、標高1410mの尾根分岐まで戻って遅い昼食にした。ここまで来ると寒気から逃れ、風も無く少しだが日も差して暖かく感じる。ゆっくりと食事をすませシールを剥がして滑降を開始する。下りは国土地理院地形図の「1198m標高点の尾根」の1本北側のを滑る。オープンバーンとはゆかないが、ブナ林の中を快適に滑ることが出来る。雪質も良い。途中写真を撮りながら林道までは20分ほどで降りた。
 ここから下部は右が造林地、左が少し開けている。私たちは開けた左の斜面へトラバースして入り込みひと滑りして1012mピークとのコルまで降りた。ここから右からピークを歩いて捲いて次の斜面に出たが、造林地の中を来れば歩かないで滑り降りることも出来そうだ。
 最後の尾根に乗ると幅は徐々に狭くなってきた。樹間も狭くなり滑りづらくなってくるが、今日は雪質が良いので快調に木々の間をすり抜ける。顔面に灌木の枝が当たりそうになり、暑くて外していたゴーグルをつけて滑る。尾根もいよいよ細くなり、ヤブがひどくなってきたのでコル状のところから左の沢へと下降することにした。メンバーも疲れてこともあって転倒が多くなった。Sさんが避けきれずに枝でゴーグルを飛ばしてしまい、顔面を枝でひっかいてしまった。尾根から降りたところは造林地になっていて、木の間は一定している。作業歩道らしきところを滑っていくと田圃に出た。田圃の間に道があり滑っていくと鹿沢にかかる橋のところ出た。そのまま県道まで滑っても良いが、私たちは橋を渡り朝に登った農道に戻り、車をデポしておいた出発点へは15時05分に着いた。のんびり休憩も含めて登り4時間20分、下り2時間50分かかった。早い人たちだとあと1時間は短縮できると思う。
 帰りは西山温泉にある柳津町営の日帰り入浴施設「せいざん荘」で汗を流した。せいざん荘はシャンプー、ボディソープつきで300円で入浴でき、休憩室で1日のんびりしても500円でOK、地元の人たちの憩いの場だ。博士山の充実した1日に満足し、のんびりと福島へ戻った。(I.I)

トラック 登り=赤 下り=青


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