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No.4605 |
不忘山
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1705.3m三等三角点峰 |
山行種別 |
山スキー |
ふぼうさん |
地形図 |
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山行期間 |
2012年2月26日(日) |
コースタイム |
硯石(9:45)→不忘の碑・スキーデポ(13:25)→不忘山(13:53)→不忘の碑(14:03,14:23)→硯石(15:03) |
写真 |
写真は拡大して見ることが出来ます |
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県道のすぐ脇から登り始める |
夏道沿いに登る |
割りに広い林間 |
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左手に見えた東尾根 |
ブッシュが多い |
雪は風で飛ばされ標識が出ている |
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夏道のついている辺り |
不忘の碑が見えてきた |
ガスが薄くなったときに山頂が見えた |
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表示板しか見えない山頂 |
不忘の碑にスキーをデポする |
不忘の碑の下にあるカエル岩 |
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広い斜面もある |
緩斜面は登りのトレースを利用する |
相変わらず山頂はガスの中 |
行動記録 |
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土曜日の山スキーも荒天でキャンセルになり、日曜日の所用を急きょ前倒しにしてこなし、日曜日を空けたものの相方が見つからない。となれば単独で行けるところと考えたが、土曜日の降雪によるラッセルが気がかりだ。そんなときはやはり勝手知ったる地元の山がいい。不忘山は今シーズン2度行っているが、時間の制約があったとはいえ一度も山頂を踏んでいない。
3度目の正直で山頂に立ちたいところだが、白石スキー場からのアプローチは当たり前すぎて面白みがない。よし硯石から登ろうと考えた。標高差は1,000m以上になり、単独ラッセルではかなりキツイというか、山頂到達も危ぶまれるがチャレンジしがいはある。途中で無理と判断すれば、スキーの機動力でさっさと下山すればいいのだ。このところの睡眠不足と地元の山という気のゆるみか、惰眠を貪ってしまい寝過ごしてしまった。硯石までは自宅から20数分と近いが、それでも到着したのは9時半近くになっていた。硯石の夏道の登山口は県道から800mほど入ったところにあるが、冬はそこまで除雪が入っていないので、県道脇の空きスペースに車を止め、そこから登ることになる。今日はラッセル覚悟なので、このところ使っているセミファットではなく、いつもの軽量な板で登ることにした。
スタート地点は標高約680m。歩き始めて少しすると樹林帯に入る。そのまま歩いていくと、やがて夏道に付けられたとおぼしきテープがあり、ルートに乗ったことがわかる。昨日の降雪は15〜20センチくらいと思ったほどではなかった。数日前にこの辺りでも雨が降ったようで、固くなった雪の上に重い新雪が乗っている状態だ。
そのまま夏道沿いに登っていくと、やがて勾配がきつくなってくる。直登が難しくなりジグを切って登っていくが、ここで思わぬ苦労をすることになってしまった。固い雪面の上に降ったばかりの雪の結合が弱く、皮が剥がれるようにずり落ちてしまうのだ。上に足を運んだその半分くらいは落ちてしまう感じで、苦労する割になかなか高度を稼げない。こんな状態の雪は簡単に表層雪崩になるのだろうなと考えながら、我慢我慢で登っていく。
やっと急斜面を登り切り、緩斜面となりひと息つく。標高を上げたせいか雪が徐々に軽くなってきた。しばらく緩斜面を進んでいくと、また勾配が急になってくる。この辺りになると雪が安定してきて、前の急斜面のようにずり落ちることもなくなる。森林限界を過ぎると、思いのほか広い斜面になる。しかし所々岩が露出しているしブッシュもある。夏道は尾根の西側よりについているが、そちらはガレ場でとてもスキーでは歩けないので、東よりを岩を避けながら登っていく。不忘の碑手前にある小ピークは右から小さく巻き、やっと不忘の碑に到着。
不忘の碑にスキーをデポして、ツボ足で山頂に向かうことにした。これがまた結構大変だった。ともすれば太股まで潜りこみなかなか進めない。それでも何とか山頂までと頑張り30分弱で到着。ガスで何も見えない山頂にタッチしてすぐ戻る。不忘の碑の蔭で風を避けて昼食とする。さて下山を急がねば。岩の露出が気になるので、小ピークを巻くところまでシールを付けたまま下る。そこから下はシールを外して一気にといきたいところだが、岩とブッシュには注意が必要だ。広くて美味しそうに見える斜面も、ところどころ固いバーンがあったかと思うと柔らかい雪があったりと目まぐるしい。滑りやすいか滑りにくいかというと、滑りにくいということになるがそれでも面白いしなにより楽しい。誰ひとりいない山中で、声を発しながら滑り降りる。
緩斜面では登りのトレースに乗せてスキーを走らせる。一気に下るほどの気力体力はないので、時々止まっては息を整えるが、それでもスキーでの下山は早い。不忘の碑からちょうど40分で硯石のマイカーに戻ることができた。斜面が良いわけでも雪質が良いわけでもないが、一気に1000m登って一気に滑ってくるという、自分にとってはかなり満足の充実の1本だった。先週も使った言葉だが「思いのほか良かった」ということだ。山頂にこだわらなければ、1500mあたりから滑るとよいだろう。振り返れば急斜面の登りと山頂までのツボ足が今日の核心だったか。(K.K) |
トラック |
登り=赤 下り=青 |
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