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No4896 |
八幡平
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山行種別 |
山スキー |
はちまんたい |
地形図 |
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山行期間 |
2013年12月30日(月) |
コースタイム |
後生掛温泉(7:52)→八幡平アスピーテライン(8:24)→蒸ノ湯休憩所(9:11)→斜面取り付き(9:35)→田代沼(11:00)→標高1550m地点(11:25,11:39)→田代沼(11:55)→休憩(13:12,13:40)→登蒸ノ湯休憩所(13:44)→後生掛温泉(14:18) |
写真 |
写真は拡大して見ることが出来ます |
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旅館前で準備する |
後生掛自然研究路の方へ |
八幡平アスピーテラインに合わせる |
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蒸ノ湯休憩所を通過 |
標高1280m付近 |
田代沼付近と思われる |
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標高1550mで引き返すことにした |
退却地点で記念撮影 |
あいかわらず視界が厳しい |
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緩斜面にスキーを走らせる |
後生掛温泉に到着 |
お疲れ様! |
行動記録 |
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後生掛温泉ツアー3日目。今日は八幡平山頂へ向かう。冬型も少し緩むだろうと期待し今日に変更したのだ。しかし、帰宅日であり時間的に余裕が無い。そのため昨夜の打合せで、秋田八幡平スキー場リフトの運転開始を待たず、後生掛温泉から直接歩くことにした。そのため距離が長くなるので、パワーのある我々B班が先に出発してラッセルしておくという考えだ。
昨夜は少し飲み過ぎたようでアルコールが抜けきらないが、朝湯を浴びると幾分シャキッとした。kaさんの焼いてくれた餅などで朝食を済ませ、今日も行動食のサンドイッチを作る。宿の精算をしたり片づけたりとやることが多く、思いのほか時間がかかる。予定では7時出発などと簡単に考えていたが、結局7時50分頃になってしまった。それでも今日は風もなく穏やかなので、上手くすれば山頂まで行けるかもしれない。後生掛温泉の駐車場の雪壁を登り、右手に泥火山を見ながら歩いていく。この辺りには火山観察のための後生掛自然研究路が設けられており、日本一の大泥火山や大湯沼など生きた火山現象を観察することができる。
やがてシャクナゲ茶屋の建物が見えてくると、その手前で左手の斜面を登るとちょっとした平坦地。まずは八幡平アスピーテラインを目指すのだが、ルートが決まっているわけではなく、トップのkaさんは探しながら歩く。山側に水路があり、少し戻って渡れるところを見つけて斜面に入る。ちょっと分かりにくいので、自分はここでA班を待つことにしたが、5分と待たないうちに姿が見えてきた。我々が手間取っているうちに、もう追いついてきたのだ。先行を追いかけ斜面の林間を登るとアスピーテラインに出た。ここからしばらくは道路なりに進む。
そのうちA班も追いつき合流して10人の隊列となったが、当分の間ラッセルはB班が受け持つ。B班は皆ガシガシとラッセルしていくのだが、自分は今ひとつ調子が上がらない。膝あたりまでの深いラッセルでトップは大変だが、後になるにしたがって舗装道路のようになる。A班もラッセルに加わるようになってほどなく、蒸ノ湯休憩所の看板が見えてきた。リフトで上がった場合、ゲレンデから蒸ノ湯休憩所の辺りに出ることとなるが、まだ時間的にも上がってきたパーティーはいない。道路なりに右にカーブして歩いていくと少し風が出てきた。吹きだまりを突破して進み、その先で左の斜面に取り付いた。急斜面を登ると再びアスピーテラインを横切る。少し進みすぎてから斜面に取り付いたので、夏道ルートからは外れてしまったようだ。
標高を上げるにつれてガスが濃くなり風雪となってくる。寒気も増してきた。GPSでルートを確認しながら登高を続ける。通過ポイントとしていた田代沼らしきあたりに来たが、ガスで周囲はほとんど見えない。木の上に「250」という数字の案内板が見えただけだ。樹林帯は風雪が防げそうにも思えるが、雪のうねりがありかえって思うように進めない。それでも右往左往しながら登っていくが緩斜面なので方向が定めにくく、しょっちゅう方位を確認しなければならない。今日は山頂まで到達せずとも12時で引き返す計画だが、視界が無いこととうねりで歩きにくいことを考え、11時30分で撤退することとなった。
しばらくはシールを貼ったままゆっくり下る。はぐれることの無いよう、時々パーティーをまとめながら下降を続ける。視界もある程度効くようになり、そろそろ良いだろうとシールを剥がす。さて滑降といきたいところだが、いかんせん緩斜面なのであまり期待はできない。それでも軽いパウダーはスキーが良く走るので助かった。概ね登ったトレースを下降し、最後に沢に入り込んでしまったものの、全員無事アスピーテラインに出たところで遅い昼食休憩とした。
後は自分たちのトレースをたどって淡々と下るのみ。他のトレースは無い。結局今日、秋田側から八幡平に入ったのは我々だけだったようだ。後生掛温泉に到着して雪壁を降りるときに転倒者が続出し、Uさんにいたっては踏み抜きハマってしばらくもがいていたのが可笑しいと皆の笑いを誘う。山頂までは行けなかったが、それなりに充実して最後まで楽しかったツアーに、満面笑顔の面々であった。
これで3日間の後生掛温泉ツアーも終了。栂森も八幡平も山頂目前で退却となったが、パウダーを存分に味わい存分にラッセルした、内容の濃いツアーだった。オンドルの温泉は病みつきになるほどの極楽さで、メンバーからは毎年定例化しようとか、今シーズンまた来ようとかの声も出ている。自分も同感だ。とにかくスキー最高!温泉最高!の後生掛温泉ツアーだった。(K.Ku) |
概念図 |
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トラック |
登り=赤 下り=青 |
より大きな地図で 2013.12.30\八幡平 を表示
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