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No4936
月山・肘折コース
1990.0m一等三角点峰
山行種別 山スキー
がっさん・ひじおりこーす 地形図

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山行期間 2014年4月19日(土)
コースタイム 姥沢(7:29)→月山リフト下駅(7:45,8:00)=リフト上駅(8:12)→四ッ谷川(8:24,8:33)→月山(10:00,10:23)→立谷沢(11:08,11:18)→念仏ヶ原避難小屋付近(12:21)→小岳(13:47,13:57)→赤沢川(14:15,14:27)→ネコマタ沢源頭(14:49,14:56)→大森山(16:34,16:47)→肘折・朝日台(17:28)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
姥沢駐車場 月山リフトに乗り込む 月山リフト上駅までは10分ほど
月山が見える 四ッ谷川から牛首を目指す 月山の山頂が見えてきた
雪の上に月山神社の屋根の一部が出ている 千本桜をめがけて滑降を開始する 山頂はあっという間にガスで覆われる
広い大斜面 これから向かう峰々が連なる 千本桜の急斜面
立谷沢の清川橋へと滑り込む 立谷沢は一部口を開けているが橋の位置がわからないぐらい埋まっている 夏道のある尾根の右側の沢を登った
念仏ヶ原を歩く 小岳手前の1199mピーク 小岳の先にある登山道入口の案内板
赤沢川の源頭を滑る 赤沢川を次の出合まで滑り下りる 赤沢川から978mピークへ登り返す
ネコマタ沢の源頭を滑る マナゴ沢源頭にある窪 大森山に取り付くとイワカガミが咲いていた
大森山の急斜面を登るSさん 大森山への最後の登り Kさんに追いつかれてしまった
大森山からの下り ここまでくると林道は近い 林道を滑って肘折・朝日台へ到着

行動記録
 35年ほど前に肘折に下りてみようと下見をしたものの、一度も訪れること無く年月だけが過ぎていた。体力的にも諦めていた月山・肘折コースだが、いつも一緒に行動してくれるSさんが同行してくれると言うので計画した。Sさんは私と同じ1949年2月生まれで、二人の年齢を合わせると130歳になる。肘折コースは途中に登り返しのある21kmのロングランコースでもあり、体力に自信のない私たちは月山リフトを利用して体力を温存することにした。肘折到着も18時30分を予定し、ゆったりとした計画を立てた。最悪はヘッドラップも覚悟である。さて、この130歳コンビどうなることやら。
 前日、除雪されていた志津の駐車場で仮眠を取る。朝は7時ちょうどに志津の夜間通行止めが解除される。ゲートが開くのを待って姥沢へと向かった。車を駐め、身支度をしていると、同じく肘折へ下りると言う4人パーティの方とお会いした。車のナンバーから関東圏の方たちだ。私たちは初めての肘折で不安と期待が入り交じる。8時ちょうどのリフト運転開始に合わせてリフト乗り場へと急ぐ。計画書を提出し、1回券(580円)を購入してリフトに乗り込む。リフト上駅には8時12分に着いた。
 先週はトラバースして牛首に向かったが、今回はシールを付けずに四ッ谷川の源頭まで滑り下りてからシールを付けた。牛首の途中まで登り返して鍛冶小屋の斜面に取り付く。鍛冶小屋の斜面は今日もアイスバーンだ。スキーアイゼンを付けたので不安無くトラバースして胎内岩の方向へ向かう。尾根に出るとなだらかになるので月山の山頂を目指す。今まで晴れていた山頂だがガスがかかり始まった。少し寒気が残っているようだ。山頂には10時00分に着いた。やはり四ッ谷川まで滑り下りてから登り返した方が早かった。計画より40分の短縮である。少しだが余裕が出来た。先行していた肘折下りの4人パーティをいつの間にか抜いてしまったようだ。
 今日、肘折から往復すると言うKさんに山頂到着のメールを出すと電話が架かって来た。千本桜の急斜面に取り付いたところだと言う。予定通りに登ってきたようだ。55歳なのに凄い体力だ。私たちはシールを剥がし、千本桜の尾根を目指して滑降を開始する。とてつもなく広い大斜面を方向を定めて滑り下りる。振り返ると月山の山頂はガスに隠れてしまった。ここで登ってきたKさんとスライドする。言葉を交わしてから千本桜の急斜面に飛び込む。気持ちの良い斜面だ。高度を250mほど下げると立谷沢への下りになる。夏道の右側の沢を下り沢床に着く。雪が埋まっていて橋は確認できない。私たちに気づいたのか大きな熊が慌てて斜面を駆け上がる。子連れ熊で無くて良かった。立谷沢でシールをつけて登り返す。左の沢は途中切れていたので、雪が繋がっている右側の沢を登った。途中で急になったところで登山道のある左の尾根に上がった。登り返しは25分ほどかかった。念仏ヶ原に出ると平坦になり、避難小屋を目指して進む。念仏ヶ原の避難小屋へは12時20分ごろ着くが、雪が多くて小屋がどこにあるのか確認できなかった。
 夏道沿いに尾根に登ると、1116mコルまでの下り斜面が見えたのでシールを剥がして滑り下りる。小岳までの標高差は、下り40m登り90mあるのでシールを剥がさないのが正解だった。おかげでシールの脱着で5分ほどロスしてしまった。登ってきたKさんのシュプールは所々確認できるが、ほとんどがはっきりしない。雪が溶ければトレースは消えるし、気温が低くバーンが堅いときにはトレースは付かない。当然のことだが、人のトレースは参考にしても当てにしてはいけない。ルートは自分で判断し見つけなければならないのだ。
 小岳へは13時47分に着いた。先を急ぐのであれば手前の肩から1180mピーとのコルに抜けた方が早かった。少し戻って1180mピークとのコルに降りる。ここには「登山道入口」の国立公園の案内板があった。なぜここが登山道入口なのかは夏道を歩いたことがないのでわからない。案内板のところから赤沢川の源頭へと滑り込む。適度な角度で気分良く滑り込んでいく。途中から緩斜面になるが次の二股分岐まで滑り下りることが出来る。ここで再びシールを付け、978mピークを目指して登り返す。赤砂山手前の肩まで来ると、次にネコマタ沢の滑りが待っている。ネコマタ沢の源頭はズタズタにクラックが入っているので右岸の尾根を少し下ってから沢に入った。Kさんは、クラックを飛び越えて滑ってきたと言うので驚きである。高度を200mも下げると左からの沢を合わせるので左の尾根に乗る。私たちは下りすぎて、スキーを脱いで30mほど登り返した。上手く通過すればトラバースして尾根に乗れるようだった。
 次にマナゴ沢源頭の複雑な地形のところに出る。水が溜まっている窪までは何とか滑ってきたものの、雪が重くなり推進滑降も辛くなってきた。どうせ大森山へ登り返すのだからと思いシールを付けたのだが、大森山への登りには、まだ800mほどあった。雪の状態にもよるだろうが我慢して推進滑降した方が良かったかもしれない。どうも読みが甘いようだ。
 大森山へは150mほどの登り返しである。尾根には雪が無くイワカガミが花を付けていた。尾根の東側は雪が残っているものの急斜面である。スキーを外し、雪のない尾根を少し登ってから雪のある東斜面に移動してスキーを持ったまま急斜面を登った。途中まで来るとスキーを履いて登れるようになる。大森山には16時34分に着いた。日が陰りだした。ここで日帰り往復のKさんが追いついてきた。Kさんは朝の3時から歩き続けているのだから凄い。大森山の山頂から北東に延びている尾根に滑り下りる。夏道沿いに林道へと下るのだが、間違って左の尾根に乗ってしまった。雪庇で右に修正できないので、少し戻って登山道沿いにルートを取る。沢伝いに下降すると林道である。途中から林道をショートカットして滑り下り、朝日台へは17時28分に着いた。除雪終了点では、サポート役を引き受けてくれたHさんとSaさんが待っていてくれた。また、Kさんは私たちの肘折下りに合わせてピストン山行を企画してくれた。本人の目標もあったのだろうが、心強いバックアップがあっての今回の山行だった。会のみんなに助けてもらって何とか肘折コースを下ることが出来た。感謝したい。(I.I)

概念図

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トラック 登り=赤 下り=青

より大きな地図で 2014.04.19_月山・肘折2 を表示


 
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