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No4961
北八甲田・高田大岳
高田大岳 1552mピーク
山行種別 山スキー
きたはっこうだ・たかだおおだけ 地形図

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山行期間 2014年5月5日(月)
コースタイム ロープウェイ駅(8:42)=山頂公園駅(8:50,8:58)→赤倉岳(10:25)→赤倉岳・大岳鞍部(10:31,10:47)→小岳・高田大岳鞍部(11:35)→休憩(11:45,12:00)→高田大岳(12:52,13:08)→谷地温泉(14:18)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
山頂公園駅 どちらのコースもまだ滑ることができる ルート表示が整備されている(今回の我々には関係なし)
赤倉岳へ向かう 赤倉岳北西尾根を登る スキーを担いで登山道を登る
赤倉岳の説明板 画像では見えにくいが壁にはボードのシュプールがある 井戸岳とのコルへ
正面に高田大岳が見えてきた ボーダーのsu君が滑り降りる 小岳北斜面のトラバース
小岳・高田大岳のコルへ 急斜面でも元気なAさん 南八甲田を眺める
登山道を歩いて高田大岳へ 雪が無くて愕然とする2人 気を取り直して集合写真
仕方なく登山道を下る 待望の斜面 Aさん
Sさん Tさん Iさん
su君 ワタクシ 斜面下部より見上げる
やはり山頂近くまで雪はあるようだ 緩斜面を下る 谷地温泉に到着

行動記録
 午前5時半に今日もすっきりと目覚める。テントだとなぜか自宅よりもぐっすり眠れてしまう。朝食を済ませてテントを撤収すると、八甲田ロープウェイ山麓駅に移動する。今日は休養して温泉に入るという会長Oさんと、足が痛いというUさんが歩かないので、6人パーティーでの行動となった。まだ7時半過ぎだが、駐車場には既に車が増え始めている。我々と同じく朝一番の便に乗りたい人が多いようだ。とりあえず順番待ちの列に加わり待つことしばし。余裕で始発に乗ることが出来た。ちなみに料金は片道1,180円である。なお、始発時刻は9時だが客が多いと早めてくれる。今日も8時42分に動き始めたので、やはり早めに来ておいた方がいいだろう。
 ロープウェイでしばし空中散歩の後、山頂公園駅から外に出ると建物周囲には雪がなかった。おまけにホーホケキョとホトトギスののどかな鳴き声まで聞こえてきて、何やら春の雰囲気が濃厚である。さて今日は箒場岱コースを小岳の下まで辿り、そこからは高田大岳に登って滑降し谷地温泉まで縦走するという計画だ。天気は今のところ曇りだが、午後からは雨が降る予報となっている。ツアー中に雨は勘弁願いたいので、何とか持ってくれと祈るような気持ちだ。山頂公園駅からはツボ足で少し登ってからスキーに乗る。正面には左から赤倉岳、井戸岳、大岳が見える。前後には何組かのツアーパーティーが見え、それぞれの方向へと進んでいく。田茂萢岳の平坦部を横切るとシールを貼り、赤倉岳への斜面に取り付く。
 しばらく登っていくと雪が徐々に少なくなり、ついに標高1,470m辺りで消えた。スキーを担ぐことになったが、現在地は登山道から外れている。Iさんの指示にしたがい、右へ20mほどヤブを漕ぐと登山道に出合った。ここからはブーツで登山道を登る。ブーツをスキーモードからウォークモードに切り替え、相変わらず元気なAさんに引っ張られるようにして山頂を目指す。しばらく登ると山頂かと思うところに説明板があり、赤倉岳は爆発で山腹が吹き飛ばされ断崖状になっていること、本当の山頂はもう少し先にあることを知る。斜度が50度はあるかと思われるこの断崖には、なんとボードの滑降ラインが残っていた。凄いなと見入っていると、ひとりのスキーヤーが断崖上部に姿を現した。滑るのは今かと期待して待つがなかなか滑らない。ずっと待つわけにもいかず見届けられなかったのが残念だ。登山道に沿って歩くと右手には昨日縦走した南八甲田の山々が見え、歩いたルートが手に取るようにわかる。井戸岳とのコルまで来ると雪が現れ、ここからはシールを剥がして滑ることになる。正面には小岳と高田大岳が姿を現し、日も差してきていやが上にでも気分が盛り上がる。
 コルからひと滑りしてトラバースぎみに小岳へと移動。小岳の北斜面トラバース途中で再びシールを貼り、高田大岳への取り付き点を目指す。Tさんと自分はこれからの登りに備えてTシャツ1枚だ。suくんはボードなので、トラバースではスキーとちょっと違うラインで歩く。高田大岳を少し登ったところで合流し、昼食休憩としてこれからの登りに備える。高田大岳の斜面は直登するにはやや勾配がきつく、ジグを切ろうとすると樹木が邪魔になり登りにくい。自分はストックを突き刺し腕力任せに直登していくが、そうでないメンバーはシールが滑り後に下がってしまう者続出である。雪が繋がっている限りスキーで登ろうとしたが、そのうち雪が少なくなると限界になりツボ足に切り替える。しかし、やがて雪も消えてしまった。登山道を探して見つけたので、ほっとひと息ついてみんなを待つ。
 頂上までは標高で残り100mもない。あんみつさんと2人で荒れた登山道を一気に登り山頂に到着。しばらく眺めを楽しんでいるうちに後続も到着。さて頂上から滑降する斜面はどんな具合かと覗きこむと、なんと雪が無いではないか。無情にもハイマツの斜面が見えるだけである。これにはガックリときた。山頂からの大滑降を期待していただけに、皆の顔にも落胆の色ありありである。仕方がないということで、残念残念と口にしながらトボトボと夏道を下る。
 ところがしばらく下っていくと少し雪が現れてきた。んっこれはということで、Iさんは登山道を離れて左にトラバースした。そこには南東斜面のオープンバーンが広がっていた。やっと滑ることができると全員歓喜である。見上げるとかなり上まで雪は続いている。もしかして頂上からヤブこぎをして下れば、案外簡単にこの雪面に乗れたのではないだろうか。頂上からは見えなかったので仕方ないとも思うが、もう少し探してみればよかったと悔やまれる。さて、ここから滑り降りるわけだが、自分は上部を確認したくてさらに斜面を登ってみた。50mほど登ったが、やはり雪は頂上直下まで繋がっているようだ。ひと滑りして皆と合流すると、ほど良いザラメの素晴らしい斜面を思う存分に楽しんだ。昨日の櫛ヶ峯も良かったが、ここも負けず劣らずである。
 斜面下部まで滑り降りた後は、緩斜面を先行者のトレースを追って滑る。やがて谷地湿原が見えてくると、その脇にある谷地温泉に到着した。既に会長のOさんとUさんは待ってくれていた。全員は乗れないので4人はバス(870円)で帰ることにしてバス停に移動。午後2時30分のバスを待っているとタクシーに声をかけられ、バスより少し安い料金で八甲田スキー場に戻る。帰る準備をしていると雲が広がり雨がぱらついてきた。天気が保ってくれて良かった。これで2日間の八甲田ツアーも無事終了。楽しい仲間と2日間天気にも恵まれ、南と北の八甲田を縦走出来たことに感謝である。(K.Ku)

概念図



トラック 登り=赤 下り=青

より大きな地図で 2014.05.05_北八甲田 を表示

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