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No5037
吾妻山・西大巓
1982.0m二等三角点峰
山行種別 山スキー
あづまやま・にしだいてん 地形図

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山行期間 2014年12月23日(火)
コースタイム グランデコ駐車場(8:10)=第2リフトトップ(8:37)→第4リフトトップ(9:20)→1843mピーク(10:50)→西大巓(11:50,12:01)→第3リフトトップ(13:50)→グランデコ駐車場(14:20)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
行く途中は風が強く雪も降っていた グランデコに着くと晴れていた 第2リフトトップから登り始める
第4リフト付近 行く手はアオモリトドマツの林 晴れ間が見え風も弱い
木々が疎らになり下界が見える 樹間から偽ピークが見える 上部まで来ると風も強い
西吾妻山も良く見える 二十日平方面も見下ろせる 西大巓は目の前だ
西大巓の山頂に到着 登山者は思っていたよりも多い 下りは疲れて休み休み下る
第4リフト上部に到着 ゲレンデを滑るが私たちは場違いな感じ あまり見えないが西吾妻が右側奥に見える

行動記録
 西大巓からの滑降は、オンライン上で調べると山スキーの報告が多く、手軽に楽しめる初級コースのようである。今回のパートナーはWくんで、お互いに本格的に去年山スキーを始めたばかりであり、西大巓は適当な練習場所かと思われた。
 22日の夕方から夜にかけて猪苗代と喜多方方面で降水量にして5時間で総雨量23mm程度の雪が降った。おおよそ降水量から1mm=1cmくらいで雪水比はマイナス10℃くらいだと2倍程度なことから、23cm×2倍=約46cm程度の追加降雪量と試算した。また風速の予報が23日昼の猪苗代で風速10m〜11mとあり、山頂付近の予想は風速20〜30mで総合的に天候は不適。そこでWくんと相談をし、とりあえずダメ元で現場に行ってそこで判断することにした。
 現場に着くと天気は意外にも晴れており、風も山麓付近ではそれ程無いように思われたので、行けるところまで行くこととした。それでも積雪は多く、ラッセルの覚悟は必要なようである。風の影響でゴンドラと第3リフト(西側上部)と第4リフト(東側上部)が止まっている。それではと、真ん中の第2リフトから夏道沿いにゲレンデの中を登ることにした。
 第2リフトを降り、圧雪されていないコース内を進んだが、新雪と急な勾配のおかげで初めからかなりの体力使ってしまう。第4リフトの上部に着くころにはすでにクタクタになっていた。ここから尾根方向に林の中へと進んだ。林の中に入ってしまうと風はかなり弱まり、着込んだウェア等で逆に暑さを感じるくらいであった。
 林の中は風の影響から複雑なデコボコの迷路となっており、脛くらいのラッセルと相まってなかなか進まない。一度小休憩を入れ、まず1843mピークを目指す。順調に高度は上げていると思うのだがトドマツがまだ高い位置にあり、それが視界を阻み進んでいるような気がしない。ピークに近づくにつれトドマツの高さが低くなり、ようやく視界が広がり始めた。1843mピークに登ると目の前に西大巓のピークが見え始めたと思われた(実は手前の偽ピーク)。西から若干巻くようにピークに達すると、目の前にもう一つのピークが見え、今登ったのは偽ピークだと理解し脱力感が襲う。気を取り直し西大巓を目指す。
 西大巓に到着すると、ややガスはあるものの視界は広がっており思っていたよりは快適な環境であった。少しの間滞在したが、風がそれなりにあったので、少し下ってから休憩することにした。Wくんはスキンを外すということであったが、自分は少し下がってから外すことにし、下で待ち合わせをすることにした。トレースを忠実に下り、偽ピークを越えてすぐの場所で待っていたがなかなかWくんが来ない。痺れを切らし山頂が見える位置まで登り返してみても姿がない。目が届かない位置まで進んでしまったことを悔やみながら名を呼んでみるが返事が無い。ここで考えを巡らし、すでに偽ピークを巻いて下で待っていることを期待し偽ピークに戻ってみると手を振っているWくんがいた。雪質が柔らかく難儀して遅くなったようだ。
 ひと安心をして風が少ないところまで下ることにした。登ってきた時のトレースをたどり下り始める。斜度が緩くボードには若干きついが勢いをつけながら進む。しかし体力の限界が来て集中力を欠いていたせいか、樹林の高さが高くなり始めたころ、気づくと別のスノーシューのトレースをたどっていた。
 尾根に戻り第4リフト(東側上部)頂上に向かうことをあきらめ、このままトレース沿いに進み第3リフト(西側上部)を目指すことにした。雪は深く何度も転んだりもがいたりしながら進むと、樹林の隙間からリフトが見え、樹林から飛び出ると今までとは全く異質なリゾートの世界があった。
 ここでとりあえず小休止。あとは整備されたゲレンデを下るだけである。いそいそと準備をして下り始めると疲れのせいか足が踏ん張れずバタバタとした滑降となってしまった。が、本当に久しぶりのゲレンデで、下る最中は新鮮でワクワクする気持ちが大半を占めた。何度かジャンプ台やジブに入ろうかと思ったが専用の板ではないことと、何より調子に乗りケガをしそうであったため我慢する。スキーセンターに到着し振り返ると西吾妻山が見えた。まだ力不足ではあるが次回は挑戦をしたいと思いつつ帰路についた。(S.Su)

概念図

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トラック 登り=赤 下り=青

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