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No5064 |
蔵王・熊野岳(蔵王ダム)
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1840.3m二等三角点峰 |
山行種別 |
山スキー |
ざおう・くまのだけ(ざおうだむ) |
地形図 |
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山行期間 |
2015年2月21日(土) |
コースタイム |
蔵王ダム手前・車デポ地点(7:20)=ライザスキー場(8:20)=ゲレンデトップ(9:00,9:15)→熊野岳(10:52,11:15)→コーボルトヒュッテ(11:45)→休憩(11:50,12:12)→ロボット雨量計(13:33)→鍋倉不動(13:49)→葉ノ木沢堰堤(14:52,15:28→)蔵王ダム管理所(15:56)→車デポ地点(16:38) |
写真 |
写真は拡大して見ることが出来ます |
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スカスカのライザスキー場 |
リフト2本で別世界へ |
リフトを降りると樹氷の森 |
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本日のメンバー |
素晴らしい風景に感嘆する |
2月の蔵王でこんな天気は滅多にない |
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熊野岳へと登る |
にぎわう熊野岳 |
熊野岳から見る雁戸山 |
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コルから登り返す |
ボーダーのko君 |
Tさん |
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Sさん |
Fさん |
ボーダーのH嬢 |
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まさに別世界 |
右上にコーボルトヒュッテ |
小沢を滑る |
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スキーのトレースをボードが追う |
快適なブナ林の滑降 |
ロボット観測所 |
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鍋倉不動 |
急斜面 |
ボードはちょっと苦労する細尾根 |
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もう少しで葉ノ木沢 |
葉ノ木沢を渡る |
雪崩箇所のトラバース |
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蔵王ダム管理所 |
蔵王ダムから見た雁戸山 |
ようやく通行止めバリケードに到着 |
行動記録 |
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山スキー2年目の4年前に地蔵山からの蔵王ダム下りを行った。しかし、その時はアクシデントがあり、滑るどころか延々と歩きの時間が長い山行となり、中途半端な思いが残ったままでいた。そのうちにリトライしたいと思いつつも、車をデポしなければならないこともあり4年も経ってしまった。この度やっと機会を得、蔵王ダム下りに向かうことが出来たという次第。
ライザスキー場の駐車場にはまだ車が数10台程度で、土曜日なのにかなり空いている印象なのは、まだ時間的に早いからとばかりも言えないだろう。ゲレンデトップまではリフト2本だが、ちょうど6人で使い切れる12回券(3,500円)があり購入。リフト運転が始まったばかりだが、それにしてもゲレンデに人が少ない。2本目のリフト乗り場に登山届けを提出。ゲレンデトップで準備をしていると、スノーシューの人達がどんどん歩いて登っていく。樹氷を見ながら刈田岳や熊野岳へと登っていくのだろう。ゲレンデに人が少ない理由が分かった。
今日は予報どおりに快晴で雪面が眩しい。踏み固められたトレースを歩いていくと、ほぼ無風のため暑くて仕方がない。自分はいつものように上半身アンダー1枚になる。さて今日のメンバーは6人だが、スキー4人にボードが2人だ。その2人は若者で元気いっぱい。彼らの年齢を2倍にしても、自分の年齢に届くかどうかなのだから当然だ。彼らを見ていると自分にもそんな時代があったことが、懐かしいを通り越して何か不思議なことのように思える。誰の顔も今この時この場所を歩いていられることの喜びが溢れている。厳冬期の2月にこんな日は滅多にないのだ。御田の神避難小屋を過ぎてから左に進路を振り、トレースの無い斜面を登っていく。やがて馬の背が近づき、天気に誘われた登山者が行き交っているのが見える。我々は馬の背に合わせず、熊野岳へと直接進路を向けて登っていく。歩き始めて1時間40分ほどで熊野岳に到着。大勢の登山者で賑わっている。北側に見えるロープウエー山頂駅や地蔵岳にもかなり人が多い。地蔵岳手前ピークの東斜面はノントレースだったが、見ているうちに1人2人と滑り降りていく。さぞかし気持ちが良いだろう。
ところで地蔵岳は以前の地形図で地蔵山と記されていた。地形図には時々こんな事がある。しばし遠望を楽しんでからスキー組はシールを剥がし、ボード組はスノーシューを外して滑降準備。コルへと向かって標高差130mを滑り降りる。斜面はシュカブラになっているが、柔らかいので滑るのに苦労はいらなかった。地蔵岳手前のピークには登らずにトラバースしようと思ったが、欲が出てツボ足でピークまでの30mほどを登り返すと、すぐ左手の地蔵岳と山頂駅にはたくさんの人が見える。まだ手つかずの斜面に1人ずつドロップしてシュプールを刻む。パックされた雪だがまずまずの感触。斜度が緩んだところで小沢に入り、右上にコーボルトヒュッテを見ながら通り過ぎた先で昼食休憩とした。快晴無風で2月とは思えないほどの暖かさに、素手で食べていても冷たく感じない。
しばらく小沢をそのまま滑っていくが、あまり斜度がないのでスキー隊のトレースをボードが追うことになる。斜度が出てくるとボードも滑るようになるが、行き過ぎると八方沢に落ち込んでしまうので注意したい。我々は1380m辺りで沢から左側の樹林帯へと入った。しかし、左に回り込みすぎてしまい再度進路を修正。1280m辺りからは程良い斜度のブナ疎林になり、スキーもボードも快適な滑降が楽しめる。今回のルートでは一番の斜面である。その後は緩斜面となり、標高を下げたことで雪も重くなってきたのでスキー隊が先行する。湿った雪がストックのリングに団子のように付くので、時々ストックを木にぶつけて振り落とす。少し開けた平坦地にあるロボット観測所を過ぎると、八方沢と鍋倉不動沢に挟まれた尾根はぐっと細くなってくる。この辺りに鍋倉不動があったはずと思ったが、どうやら気づかず通り過ぎてしまったらしい。いよいよ雪は重くなり、まるで春雪のようになってきた。細尾根の急斜面に差しかかると、緩んだ表層があちこち小さく雪崩れている。そんな斜面でも今日のメンバーは、自分で慎重にラインを選び降りてくれる。やがて蔵王ダムが見えてきたので、細尾根から左の斜面に降りていくと急傾斜のトラバースになる。かなり雪崩れそうな雰囲気なので、少し登り返してラインを変え葉ノ木沢の堰堤付近に降りた。
さて、後は葉ノ木沢を渡って林道を下るだけと、橋を探すが見当たらない。しばらく右往左往して探したが、結局あきらめて何とか石の上に乗り渡渉した。どうも以前も無かったようで、記憶なんてあまり当てにならないものだと思う。他にも勘違いがあったりでだいぶ時間をロスしてしまった。林道はスノーシェッドまで少し登りがあるのでシールで歩く。途中3箇所ほど林道が雪崩れて埋まっていた。注意してトラバースしたい。蔵王ダム管理所まで来たので、あとはもうひと滑りと思ったが、そうは問屋が卸さなかった。除雪が徹底しているのか、雪解けが早いのか、路面があちこち露出していて滑ることができない。結局車のデポ地点まで、40分以上も歩くハメになってしまった。そんなこんなで計画よりだいぶ遅れてデポ地点に到着。とはいえ、アップダウンのあるロングルートに不向きなボードもいたのだから、まずまずとも言えるだろう。天気とメンバーに恵まれ、最高の条件で蔵王ダム下りが出来たことに満足である。(K.Ku) |
概念図 |
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トラック |
登り=赤 下り=青 |
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