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No5072 |
蔵王・南屏風岳(権現沢)
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1810m標高点 |
山行種別 |
山スキー |
ざおう・みなみびょうぶだけ(ごんげんさわ) |
地形図 |
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山行期間 |
2015年3月8日(日) |
コースタイム |
白石スキー場(9:55)=ゲレンデトップ(10:18)→不忘山(11:52)→南屏風岳(12:42,13:04)→1732m標高点(13:22,13:35)→権現沢出合(13:55,14:02)→950m地点(14:20)→白石スキー場(14:38) |
写真 |
写真は拡大して見ることが出来ます |
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視界はあるが山頂はガスの中 |
シールに盛大に付いたダンゴ |
右手に見える水引入道 |
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東尾根の先行者 |
山頂直下の先行者 |
不忘山山頂 |
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ホワイトアウトの南屏風岳山頂 |
わずかだが視界がある権現沢源頭部 |
徐々にハッキリしてくる |
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ここまで来れば滑りを楽しめる |
10m滝と思われる辺り |
夏の10m滝 |
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沢床は雪も良く快適 |
下流から見た権現沢出合 |
夏の権現沢出合 |
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岩肌を伝う水に春を感じる |
昨日のトレースを辿る |
950m地点からトラバース |
行動記録 |
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登山道を歩いていると、タオルや帽子が枝にかけられているのを見かけることがある。誰かが落したものなのだろう。自分も山ではけっこう落とし物をすることがあり、落とす可能性のある物には紐をつけるなどの防止策をとっている。昨日の山スキーでは、黒○君がある物を落としてしまった。その結果、スキー場に4時間以上足止めになってしまった。今までの経験上、雪山で小さな落とし物の回収はほぼ不可能と思えた。しかし、頼まれた訳ではないが、やるだけやってみようと同じルートを辿ってみることにした。
今日は単独行なので行動時間は短縮できるが、いかんせん出発が遅かった。体力と時間の節約にリフトを利用することにする。登るのにリフトを使うのは何年ぶりだろう。ところがスキー場に着いてから、スキーのシールを忘れたことに気づいた。大失敗だ。結局自宅まで戻り、往復で小一時間を無駄にした。やっとリフトに乗ったのは10時05分頃。まあ何とかなるだろう。第3リフトで上がり、シールを付けると歩き出す。昨日のトレースがそっくり残っている。バテない程度に急ぎながら登っていると、シールに雪が付きダンゴになってきた。ストックで削り落とすが、しばらくするとまた付いてしまい、何度も落としながら登ることになってしまった。同じようにダンゴになり、諦めてツボ足で登っている山スキーヤーを追い越す。その後も山スキーやスノーシューのパーティーをごぼう抜きにする。下から見たときは稜線だけにかかっていた雲も、登っているうちに徐々に下がってきた。そのうち昨日よりも下でガスに覆われてしまったが、とにかく登り続ける。今日は時間短縮のため北斜面のトラバースも考え、スキーアイゼンも持ってきた。しかし、このガスではとてもトラバースする気にはなれず、昨日と同じく稜線を辿ることにする。
右も左もわからない濃いガスの中、GPSを頼りに南屏風岳に到着。風があって昨日より寒気が強い。さっそく昨日の昼食休憩地点を捜索する。落とした可能性が高いと思われる場所だ。しかし、2センチ程の新雪が捜索の邪魔をする。膝をつき手探りで雪面を掃くように捜す。しばらく続けたが発見できない。続いて昨日と同じルートでコガ沢ヘと下降したかったが、視界が無く単独行の今日は諦めるしかなかった。山頂より往路を戻る。1732m標高点で休憩と滑降準備。下山は権現沢を滑ることにした。権現沢は1250m辺りでコガ沢に出合うので、そこから下は昨日と同じルートとなる。視界が少しあるので、斜面に滑り込むのに不安はない。滑り始めると、権現沢源頭部のブッシュも徐々にハッキリ見えてくる。斜度はコガ沢源頭部ほどではなく、それほど難しくはない。雪に少し引っ掛かりを感じたので、ワックスを塗ると板が走るようになった。視界もハッキリしてくると、滑りを楽しめるようになる。
やがてコガ沢と出合う。ここは両方の沢が滝で出合う場所だが、今はすっかり雪で埋もれている。沢登りの頃とはまったく違う景色だ。左岸の小滝が露出し、水が流れていて春を感じる。コガ沢を昨日と同じように下降する。単独行のリスクはあるが、ルートはトレースを追えばいいので気持ちは楽である。気温が上がっているようで、木々から落ちた雪が斜面を転がり玉になり、あちこちでトレースを埋めている。しだいに雪が重くなりスキーが走らなくなる。950m地点からゲレンデへ抜けて終了。
無理だろうとは思っても、捜してみずにはいられなかった今日の山行。自己満足なのかもしれないが、こんな山行もあるということだ。黒○君には少々高い勉強代だったと思うが、みんな大なり小なりやらかしていること。これで学んで今後は予防策を取ればいい。
※最後に林からゲレンデに出たところで、スキー場のパトロールにゲレンデ外滑走と間違われた。確かに区別は難しい。昨今の状況を考えると、今後は配慮が必要かもしれないと感じた次第。(K.Ku) |
概念図 |
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ルート図 |
登り=赤 下り=青 |
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