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No5468
秋田駒ヶ岳
男女岳 1637.1m一等三角点峰
山行種別 山スキー
あきたこまがだけ 地形図

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山行期間 2017年1月8日(日)
コースタイム アルパこまくさ(7:30)→アッスルスキー場跡トップ(8:36)→八合目小屋((10:15,10:33)→赤倉岳(11:25)→男女岳(11:59,12:18)→八合目小屋(12:37,13:03)→アッスルスキー場跡トップ(13:24)→アルパこまくさ(13:36)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
アルパこまくさからの秋田駒ヶ岳 ゲレンデ跡を登る 笹森山が見えてきた
時折林道をショートカットする 右手には男女岳の大斜面 八合目小屋に到着
男女岳を目指す 男女岳の東斜面 雪原を横断
夏道ルートで山頂へ 男女岳山頂 男岳(遠く鳥海山も見える)
一番乗り 歓声を上げて飛び込む 斜面のシュプールが絡み合う
沢筋を滑る ゲレンデ跡を滑り降りる アルパこまくさで入浴

行動記録
 毎年1月上旬の連休は2泊3日の冬山合宿が恒例となっている。今年も安達太良山での合宿を計画していたのだが、昨年同様に今年も雪が少なく、スキーで歩くのは難しいことと、3日間通して参加できる人数が少ないことから、1月下旬に変更となった。合宿のため連休を空けていたこともあり、会長が急きょ秋田駒ヶ岳と乳頭山のツアーを組むと、すぐ8人が参加することとなった。会長は過去2回秋田駒ヶ岳に山スキーに来ているが、いずれも天候に阻まれて山頂を踏むことはできなかったという。今回は予報によると、9日が高気圧に覆われ天気が良いようだ。会長にとっては3度目の正直となるかもしれない。自分は秋田駒ヶ岳は今回が初登山となる。
 8日は夜に現地近くまで移動して某所にテントを張った。軽く入山祝いをしてテントの外に出てみると満天の星空であった。9日は朝から快晴で、放射冷却によりキンキンに冷え込んでいる。テントを撤収してスタート地点となるアルパこまくさまで移動する。アルパこまくさの駐車場で準備をしていると、K内さんのブーツに故障が見つかった。とりあえず歩くことはできるので、ダメだったらワカンで下山してもらうことにする。どこかの高校山岳部がスタートしていった。厳冬期の冬山登山をする高校山岳部は少ないだろう。しばらくして我々も歩き始める。S藤さんのシールにトラブルが発生したのですぐ対処する。登路は旧田沢湖高原アッスルスキー場のゲレンデ跡である。雪はドライパウダーでさらさらと軽い。ゲレンデ跡には結構ブッシュが出ていて、積雪量はまだまだ少ないことがうかがえる。ほどなく先ほどの高校山岳部を追い越す。やけに細長いゲレンデ跡を1時間ほど登ってゲレンデトップに到達。林に入って少し登ると林道に出た。しばらく林道なりに歩いていき、沢を渡った先のカーブで左手の斜面に踏み込む。尾根なりに登っていくと、やがて眼前に笹森山が姿を現す。青空をバックにした真っ白な笹森山はなかなかの景観だ。右手には沢を挟んで男女岳に続く大斜面が近い。山スキーヤーなら誰でも滑りたくなるような斜面だ。標高1200mを超えると樹林もまばらなオープンバーンになってくる。
 車道を何度かショートカットするように横切りながら登っていくと、やがて八合目小屋に到着。2階建ての立派な小屋である。2月から4月まではアルパこまくさから八合目小屋まで雪上車が運行されているという。小屋からは小尾根を辿る。快晴で風がほとんど無いので、気温は低いのだが寒さは感じない。メンバーからは口々に、素晴らしい景観に感嘆の声が上がる。この景観は冬山の醍醐味である。単独のスキーヤーが下りてきたので聞くと山頂は踏まなかったのだという。こんな好条件の日になんとももったいないことだと思う。赤倉岳と呼ぶらしい小ピークを踏んで雪原に降りる。雪をかぶってお菓子のような阿弥陀小屋が正面に見えるが、計画では立ち寄ることになっている。しかし、男女岳の真っ白な斜面を見た瞬間、早く滑りたいと思った自分は、小屋には寄らず直接男女岳の山頂を目指すことを提案。リーダーの了解を得て進路を右に振り雪原を横断する。男女岳の滑らかな斜面は雪崩やすい斜面でもある。斜面途中でピットチェックをしたところ、斜面の雪は安定しているので滑降することに決定。
 30度ほどの斜面を登り山頂へ着くと、まさしく360度のパノラマ。どっしりとした岩手山が近い、明日登る予定の乳頭山は手が届きそう、早池峰山や八幡平に森吉山、岩木山から鳥海山などなど。風もなくなんと素晴らしい秋田駒ヶ岳だろうか。さあ待望の滑降だ。ノントレースで真っ白な東斜面に1番乗りでドロップする。風を切りながらパウダーが乗った斜面に自在にシュプールを刻んでいく。雪原まで滑り降りて振り返ると、仲間が次々に滑り降りてくる。純白の雪面に絡み合うシュプールが美しい。しばしの鑑賞タイムだ。帰路は小ピークを沢筋から巻いて滑り降りる。八合目小屋まで下ると何人かのボーダーやスキーヤーがいて、これから登っていく人もいる。我々は小屋の前で昼食にする。厳冬期とは思えない天気にピクニック気分だ。八合目小屋からも概ね往路をたどって滑る。最後まで雪は軽いままでスキーが走ってくれた。結局K内さんのブーツは最後まで持ったようだ。駐車場には今朝の高校山岳部が戻っていた。八合目小屋のピストンだったのだろう。アルパこまくさで温泉に入り(520円)、買い出しをしてから昨日と同じ某所にテントを張った。(K.Ku)

概念図

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