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No5495
箕輪山
1718.5m三等三角点峰
山行種別 山スキー
みのわさん 地形図

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山行期間 2017年2月28日(火)
コースタイム 国道115号東鴉川トンネル脇(8:06)→1292標高点(9:05)→箕輪山東尾根(9:45)→箕輪山・山頂分岐標識(10:47,10:53)→南東斜面滑降(11:10)→弱層テスト・昼食(11:17,11:53)→東鴉川源頭(11:55)→S字ナメ(12:09,12:20)→見晴台(12:55)→渡渉点(13:53)→塩沢スキー場(14:08)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
東鴉川トンネルを抜けたら旧国道に入り車を止める 身支度をしてトンネル脇から登り始める 旧国道を横切って取り付く
1292m標高点の尾根を登る 1292m標高点尾根の左側には雪庇が出来る 箕輪山の東尾根に上がると斜面は緩やかになる
箕輪山東斜面に取り付く 山頂を目指して登る 左に鉄山避難小屋が見えてきた
高度を上げると安達太良の本山も見えてくる 標識のある箕輪山山頂 磐梯山も良く見える
シールを剥がし南東斜面を滑る バーンはシュカブラが出来るぐらい硬い 弱層テストをしてから東鴉川源頭へは入り込む
東鴉川源頭を滑る えぐれるように切れ落ちている。風の威力はすごい 雪崩の心配が無ければ沢の中の方が滑りやすい
S字ナメから沢が顔を出す 僧悟台の霧降ノ滝分岐 リフトの残骸はかつての土湯スキー場の名残である
見晴台の標識 樹間が混んできて滑りづらい 草履沼までくると徒渉点はすぐである
湯川の徒渉点(夏道の丸太橋) 夏道の馬返しに出る 塩沢スキー場へ到着

行動記録
 この日は全国的に高気圧に覆われ、快晴の穏やかな天気である。2月12日にもこのルートを登ろうとしたが強風のため断念していた。
 下降予定の塩沢スキー場に集合して車1台を塩沢スキー場に置かせてもらう。そこから国道115号東鴉川トンネルへ向かい、野地温泉への分岐を曲がった所に除雪スペースがあるので車を駐車する。そこからは青空の中に箕輪山山頂がきれいに見えた。気温は-6度、風はほとんどなくジャケットを脱いでも良いくらいだ。
 準備を済ませ、東鴉川トンネルの脇から樹間を縫って登り、上部の道路へショートカットして出る。一度道路へ出たら少し野地温泉側へ進み、向かい側の少し窪んだ小沢のところから取り付く。除雪で段になっているためスキーで少し切り込みながら登る。
 歩き始めるとスキーは5p程沈む程度だ。風は無く体温調整のためジャケットを脱ぎ、スキーアイゼンを装着する。小沢の緩やかな斜面を支尾根に向かって登っていく。徐々に斜度が増してくると左側に発達した雪庇が見えてくる。幅が狭く急になったら右側を登る。木々を縫うように時には枝を掴んで登っていく。滑降の際はここを滑っても良いがザラメになってからのほうが良さそう。今の時期は雪庇を登り切って左手にある沢状地形を滑ったほうが良い。少し休憩を入れると最後の急斜面になる。登りやすそうなところをジグを切っていくが、これがまた難しい。和○さんのアドバイスを貰いながら登る。途中バーンが硬くなるのでスキーアイゼンを効かせながら斜面を左へトラバースして箕輪山東側の主尾根に乗る。
 今日は天気が良く、どこを歩いても迷うことはないが、ガスで視界不良の際には小沢沿いに樹林の切り開きを進むと東斜面に取り付くことが出来る。緩やかな台地をしばらく進むと東斜面のオープンバーンに飛び出す。ウィンドクラフトで硬い所もあるが比較的登りやすい。ほどほどの勾配だが真っ直ぐ山頂目指して登って行ける。三角点の位置には10時40分に到着したが、天気も良く時間があるので箕輪山の山頂標識の所まで向かうことにする。標識に到着すると数人の登山者がいた。風も無く青空が広がり山頂から周辺の山々が一望できた。
 エビの尻尾で歩きづらい山頂部から三角点まで戻り、いよいよシールを外して南東斜面への滑降へ移る。山頂直下はシュカブラで少し滑りづらいがあっという間に東鴉川源頭部の少し上まで滑り降りた。ここでコンプレッションテストを行い。結果はCT23@↓28p+で滑り面の雪質は雲粒なし降雪結晶が残る新雪がパックされていた。弱層テストの結果から沢の滑降は可能とのことでここで昼食をとることにした。
 弱層テストと昼食で30分ほど時間を費やしてから東鴉川の源頭へと滑り込む。東鴉川の登山道との出合にある標識は、例年なら少し頭が出ているそうだが雪に埋まっていて見当たらなかった。そこから東鴉川を滑り始めると直ぐにえぐれて切れ落ちている場所に出合う。遡行図を確認すると滝などは無く、風が作り出したもののようだ。これは風向きと地形の関係で、沢の中に雪庇のように雪が積み上げられる現象である。安達太良山の中では大きさが違っても振子沢や仏沢など同じように発生する場所がある。雪庇の脇を通過すると沢の中を滑って行く。
 沢の中を1350m地点のS字ナメ床まで滑降したら、階段登高でトラバースしながら僧悟台へと回り込む。僧悟台は広く緩やかな台地で視界が悪い場合は十分な注意が必要である。霧降ノ滝への分岐標識を過ぎると徐々に灌木がうるさくなってくる。途中、旧土湯スキー場リフト跡を確認し尾根を下っていく。見晴台を過ぎてカラマツ林となるが雪質も悪くなり滑りづらい。悪戦苦闘しながらようやく草履沼に降り、湯川の渡渉点に到着した。
 夏道の登山道には丸太の橋が架かる。丸太橋の上に雪はほとんど無く、板を対岸へ放り投げてから渡った。馬返し分岐までスキーを担いで登り、塩沢スキー場まで滑る。スキー場は平日の為か人影がほとんど無く静かであった。装備を外して車に乗り込み、東鴉川トンネルのところに置いてきた車を回収して帰路についた。(R.O)

概念図

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