Fukushima toukoukai Home page |
|
No5501 |
蔵王・コガ沢
|
南屏風岳 1,810m標高点 |
山行種別 |
山スキー |
ざおう・こがさわ |
地形図 |
|
 |
 |
 |
東尾根を登る |
不忘山頂 |
権現沢源頭 |
 |
 |
 |
南屛風岳東壁 |
権現沢のシュプール |
稜線を行く |
 |
 |
 |
Kさんがドロップ(画像中央) |
東壁にドロップ |
シュプールを刻む |
 |
 |
 |
東壁を見上げる |
コガ沢を滑る |
あちこち口を開けている |
行動記録 |
|
南屏風岳の滑降はなかなかタイミングが難しい。強風やガスに阻まれることも多く雪崩の懸念もある。3月に入って天候も安定してきたので今週末あたり狙ってみようと思った。4・5日前から天気予報をチェックしていたところ、日曜日の方が条件も良くチャンスのようだ。同行者を募ったが誰も手を挙げないのでソロで行くことにした。
白石スキー場に登山届を提出してリフト運転開始前のゲレンデ端を登る。Eコースのゲレンデトップから東尾根を登る。右側はコガ沢右岸斜面だが、肩の辺りを歩くようにすると不忘山名物のヤブにもあまり悩まされることなく、効率的に登ることができる。天気も良く風も穏やかなので汗をかきながら不忘山頂に到達。所要時間は2時間40分だったが、1か月以上まともに山に登っていなかったわりにはまずまずのタイム。山頂からしばらくはスキーを担いで尾根を歩く。適当なところでスキーに乗り、北斜面をトラバースしてコルまで滑った。不忘山を乗越すと権現沢の源頭がアップビューで目に入る。魅力的な斜面でもあり南屏風岳に登る前に滑ってみることにした。1732mアイハギの峰の下からトラバースして源頭に入る。斜度は30度程なのでさほど急ではないが、薄い新雪の下は固いガリ斜面だ。不忘山頂を見ると複数の人影が見える。この斜面は丸見えなのでみっともないシュプールは描けない。気合を入れて滑り降りたが登り返しのことを考え、100mほど高度を下げたところでストップ。シールを貼って稜線まで登り返した。南屏風岳の山頂に到着したが、ほぼ無風で暖かいので昼食にすることにした。
斜面の雪も安定しているし滑る気満々の気持ちを抑え、カップソバをすすっているとスキーの一団が登ってきた。地元の山岳会白峰会の面々で、彼らは水引入道のコル寄りのラインで滑り、登り返して水引入道の東面を滑る予定とのこと。単独の年配男性も登ってきたが東壁を滑るのだという。この男性は山頂のすぐ北側からドロップすると、きれいなシュプールを描いて滑り降りていった。自分はもう1本北のラインを滑ることにした。白峰会数人が見守る中をドロップ。スピードに乗ってターンを繰り返す。雪質もそこそこ良くて気持ちよく滑降することができた。先に降りていた単独男性と合流し話すと仙台市のKさん65歳とのこと。50歳過ぎてから山スキーを始めたが近年はほとんど単独で滑っており、南屏風岳からコガ沢は5回ほど滑っているという。一緒にコガ沢を滑っていくが、いつもの箇所以外にもあちこち口を開けている。もちろん落ちれば這い上がることはほぼ不可能。沢通しに行けないことはないが、恐れをなしてKさんとも話し途中から東尾根に登ることにした。1,290m辺りで東尾根に出るとKさんと別れ、ほぼ登ってきたルートで滑り降りた。
南屏風岳の東壁は技術的にはそれほど困難ではない。条件さえ読めばダイナミックな山岳スキーを楽しめる。しかし、タイミングよくチャンスを掴める日は少ない。また、スキー技術に加え体力は必須条件となる。体力に余裕があれば滑降に集中できる。コガ沢は口を開ける箇所が以前より増えているようだ。単独で行った自分が言うのもなんだが、なるべく単独は避けて慎重に滑りたい。(K.Ku)
|
概念図 |
|
トラック |
登り=赤 下り=青 |
 |
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 平28情複、 第162号)この画像をさらに複製する場合には国土地理院の長の承認が必要です。 |
|
Copyright(C) 2017 福島登高会 All Rights Reserved.
|
|