早速パウダーを味わおうと、シールを剥がして南斜面を1本滑ってみる。そこそこ斜度のある斜面だが、この深雪にはちょっと役不足だったようだ。あまりスピードに乗れない滑降となった。そこからの登り返しがひと苦労。927m標高点に着いて昼食とした。他のパーティーも休憩する者、滑っていく者と様々だ。我々も滑ろうと腰を上げると登り返してきたА氏が2本目を滑っていった。そのスピードに乗った流れるような滑りには一同ん〜と唸ってしまった。さて自分は自分のレベルで滑ろうと斜面にスキーを落とす。雪が舞い上がり視界を覆うほどのパウダーに感動する。いやはや何とも素晴らしい雪とブナの疎林だ。200m以上落として止まり登り返す。しばらく頑張ってラッセルしていくと今朝のトレースに合わせた。標高890mまで登り返して滑降すると、他パーティーの姿は見えなくなっていた。午後2時も過ぎたので我々も下山することにした。
さて、今回滑った斜面の適期は厳冬期の2月中旬までとなるだろう。2月下旬〜3月上旬でも可能な日はあるが、標高が低いので朝のうちは良くてもすぐ雪が腐ってくるのだ。近ければ通いたいくらいだがそうもいかない。今シーズン機会を作ってもう1度滑りに来たいものだ。(K.Ku)