Fukushima toukoukai Home page
No5787
小博士山(王博士)
1455m標高点
山行種別  山スキー
こはかせやの(おうはかせ) 地形図

トップ山スキー>小博士山(王博士)

山行期間 2018年3月11日(日)
コースタイム
昭和村・小野川除雪終了点(8:21)→尾根取付点(9:25)→小博士[王博士](11:09,11:30)→休憩(11:44,12:13)→取付点(12:25)→除雪終了点(12:44)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
国道を歩く 左に奥会津歳時記の郷の看板 30分ほど歩くとゲートがある
1138m尾根の取付点 樹林他の中へ入っていく 1138m手前の急斜面を登る
1138m尾根の大きな雪庇 1356m標高点を過ぎて小博士への登りにかかる 気持ちの良いブナ林
山頂はもうすぐ 南北に細長い小博士の山頂部 博士山が正面に見える
山頂部から快適に滑り出す 樹間が広いのでツリーランも楽しい 休憩を挟んで再び滑降を開始する
尾根から国道をめがけて滑り降りる 取付点まで戻って振り返る 国道もかろうじて滑ってくれた
雪解けも進み山の春も近いようだ しらかば群生地の標識 国道の除雪終了点に戻った

行動記録
 2016年の初冬に下見していた小博士山を滑ってみることにした。小博士山は昭和村と会津美里町の境に位置し、一等三角点を持つ博士山の南方1.3kmのところにある。国土地理院地図に山名の表記は無く、バックカントリーの人たちからは王博士山と呼ばれ、地元では大博士とも呼んでいるようだ。博士峠にある博士山登山道入口の案内板には「登山道は小博士まで」と記されている。山頂に三角点がある訳でもないが、博士山を望むには絶好のビューポイントである。
 今日は道の駅「会津柳津」で大○さんと合流し昭和村小野川を目指す。冬期の博士山に登る琵琶首を通り、国道401号に出たら左に折れると、すぐに昭和村小野川である。国道401号の除雪終了点に車を止めて歩くつもりだったが、作業のためか見沢に沿ってさらに奥まで除雪されていた。林道と国道401号の分岐点に車を止めて歩くことにした。本来の除雪終了点である猫沢から700mほど奥に入った地点である。まずは未除雪の国道を歩く。途中、大雨で雪解けが進み道路が一部出ているところもあった。1時間程で1138m尾根の取付点に着いた。尾根伝いは樹間が狭いようなので、最初は国道のヘアピンカーブをショートカットして登り、国道標識のある小沢状のところから尾根に乗った。こちらの方が樹間も空いていて歩きやすい。バーンは硬いがスキーアイゼンを付けているので急斜面も苦になく登れる。1138m標高点手前で勾配が増し、尾根は狭くなって行き詰まるので、左下側の斜面からだと急斜面も苦になく登ることができる。1138m標高点尾根は大きな雪庇が出来ている。なだらかなピークを越すと1356m標高点に向けて登りになる。このルートでもっとも勾配がある場所だ。バーンが硬いので滑落するのは嫌だなと思ったが、スキーアイゼンの威力は凄い。しっかりと斜面を捉えてくれる。夏道のある1356m標高点の尾根に乗ると、山頂までは急斜面は無い。樹間も広く滑りには良さそうだ。山頂には11時09分に着いた。小博士の山頂部は南北に長く、右側は雪庇が大きく発達している。あまり右に寄せないように北端の肩まで進むと、正面に博士山の山頂と、それに続く尾根が見える。標高点まで戻ってシールを剥がし滑降の準備にかかる。
 滑り出すとバーンはいくらか緩み始め快適にターンが出来る。樹間も広いので滑りやすい。緩斜面も程よく締まっているので良く滑ってくれる。1356m標高点から右の尾根に下る。登ってきた時に少し急だなと思った斜面も滑りではちょうど良いぐらいの勾配だ。1138m尾根は、ほんの少しだが登りになる。滑り終えたところで昼食休憩にした。天気は夕方から崩れる予報だが、時間も充分にあるので30分ほどノンビリと休憩した。食事をすませ、スキーを担いだまま1138m標高点まで歩いてからスキーを履いた。尾根伝いに下り、途中から左の斜面に滑り込み、沢の窪を右に見て国道まで滑り降りる。歩きを覚悟していた国道だが、時折推進滑降になるが何とか滑ってくれる。登るときには1時間ほどかかったが、下りは20分ほどで車を置いてきた国道除雪終了点に戻ることが出来た。雪が深いときは除雪終了点から尾根取付点までは往復ともラッセルを強いられる。雪の状態によっては1時間30分ほどはかかりそうである。国道401号の除雪が完了し博士峠まで開通すれば往復の3時間は省略でくるが、それではあまりにもショートコースすぎて魅力に乏しいと思われる。今回ご一緒した大○さんは若いこともあって体力もあり最近リーダーとして積極的に山に入るようになった。孫ほど年齢が離れているのに嫌な顔ひとつしないで付き合ってくれる。ありがたい話である。(和)

概念図

電子国土webで見る

 
傾斜量区分図(雪崩)
トラック 登り=赤 下り=青

 トップ



Copyright(C) 2018 福島登高会 All Rights Reserved.