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No6000
大戸沢岳
2089m標高点
山行種別    山スキー
おおとさわだけ 地形図

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山行期間 2019年2月6日(水)
コースタイム
下大戸沢スノーシェッド(7:20)→1386m標高点(9:08)→1553m標高点(9:40)→大戸沢岳(11:30,11:42)→桑場小沢→下大戸沢出合(12:18)→休憩(12:34,12:50)→下大戸沢・徒渉点(12:55)→下大戸沢スノーシェッド(12:58)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
下大戸沢スノーシェッドの檜枝岐側から入る 下大戸沢の状態を見てから東尾根に取り付く 標高1200m付近から三ッ岩岳方面を見る
標高1200m付近の尾根の状態 1600mから桑場小沢を挟んで1811m尾根を見る 振り返って結○くんが登ってくるのを待つ
標高1800m付近から南南西を見る 斜面が緩くなりオオシラビソの木がある 山頂手前のダケカンバのあるオープンバーン
大戸沢岳北東の肩まで登ってきた 裾の山々が見渡せる 東尾根と1811m標高点のある北東尾根の間のオープンバーンに滑り込む
標高1800m山頂部から滑ってくる結○くんを撮る 標高1650m桑場小沢に滑り込む 桑場小沢の下流部を覗き込む
沢の左手はカリカリのクラストで沢床も硬く思っていたより微妙な雪だ 一部モナカ雪でイマイチだが滑降に支障は無い 標高1300m付近、沢床はそれほど広くなく小さいブロックが転がっている
下大戸沢出合は目の前 下大戸沢は埋まっていない 下大戸沢標高950m付近
標高900m付近 状態は良くない 下大戸沢の徒渉ポイント
道路に戻った 「入山を控える」ようにとの看板 下大戸沢スノーシェッド脇の取付点

行動記録
 結○くんが南会津に遊びに来てるというので大戸沢岳へ登ることになった。先日の雨で檜枝岐までの道路は日陰を除いて雪はなく快適に車を走らせる。前日に降雪は無く除雪作業も無いようなので、下大戸沢スノーシッェドの檜枝岐側の雪捨てスペースに車を停めさせてもらった。気温は-2℃で風もなく寒くはない。
 大戸沢岳へは道路脇より取り付くが、訪れる人が多いのだろうか、しっかりと踏み固められてツボ足でも沈まない。トレースは尾根の取り付点と下大戸沢とに続いている。トレースは前日のものだろうかカチカチの状態だった。帰りのことを考え状態を確認しておきたかったので少し下大戸沢の方へ回り込んでから東尾根に取り付いた。
 東尾根の序盤はやはり急登だが雪が締まっていて歩きやすい。今日の天気は高曇りでお昼頃に一時雪という予報だ。風もなく順調に登っていく。三岩岳の稜線斜面が綺麗だが三岩沢の斜面は下部まで続くデブリが確認できた。忠実に尾根を登って行くが標高1700mより徐々に木々は無くなりオープンバーンとなる。予報より早いが雪がちらつき風が出てきた。
 オープンバーンは風紋と一部アイスバーンのミックス。クトーが必要な程ではないが時折吹き付ける風に気を付けながら登っていく。前日会津駒ヶ岳を登った結○くんはややお疲れの様子で、大戸沢岳のピークである2089m標高点はとくにご希望で無いようだ。燧ヶ岳は完全にガスの中で、雪雲はすぐそこまで迫ってきている。「急がないと」と大戸沢岳山頂手前の平になっている北東の肩まで登り、平坦な尾根の先にある2089m標高点のピークは眺めるだけにして滑降の準備に取りかかった。
 まずは大戸沢岳の東尾根と1811m標高点の北東尾根の間のオープンバーンを滑る。斜面はクラストしてしっかりと安定している。一部モナカ雪でイマイチだったが滑降に支障は無い。尾根より桑場小沢上部に回り込む。沢の左手はカリカリのクラストで、沢床も硬く思っていたより微妙な雪だった。沢床はそれほど広くなく東尾根側は斜度がある。結構な量の小さいブロックが転がってきていた。
 下大戸沢との合流手前からストップ雪となった。沢床が異様に歪んでいるというか左手の斜面の雪が崩れ落ちている。一部は開いている。下大戸沢に合流後はセオリー通りに左岸を滑って行きたかったが戻ってうねりを行くのもどうかと思い右岸の脇を滑って行くことにした。途中雪が切れ水が流れているところもあるが、右岸上部は雪があるので少し高巻きした。しかしブロックが滑り落ちたところがU字の滑り台のようにえぐれていて、下大戸沢に落ちれば膝くらいの深さにどぼんである。板を脱いで渡ったが一瞬スリップして焦った。際どかったのは標高900m付近だけであとは右岸には雪が付いていたので(段差はあるので注意)そのまま滑って行けた。
 その後、三岩岳方向からのトレースが左岸から合わさり渡渉ポイントとなる。あとは登りの際のトレースで道路に戻るだけである。下大戸沢との出合は例年こんな感じなのだろうか。桑場小沢を下ったのが今回が初めてで、比較出来ないのでわからない。また、下大戸沢の右岸に雪があったので運良く右岸をずっと滑ることができたが、幾つか渡渉ポイントもあったので途中で左岸に移っても良かったのかもしれない。人数が多ければ尚更だ。
 大戸沢岳〜三岩岳には滑れる素敵な斜面や沢あるのでまた訪れてみたい。なお、道路からの取り付きに先月は無かった「入山を控える」ようにとの注意喚起の看板があった。会津駒ヶ岳の登山口にも同様の注意書きがあったようだ。一旦事故が起きると地元としては何らかの対応をせざるを得ないのだろうと思う。山の事故は自分だけではなく周りにも大きな影響を及ぼしてしまう。(理)

.概念図

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傾斜量区分図(雪崩)

トラック 登り=赤 下り=青

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