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No6017
鉢伏山
1576.2m三等三角点峰 飯森山系・鉢伏山
山行種別    山スキー
はちぶせやま 地形図

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山行期間 2019年2月24日(日)
コースタイム
大峠トンネル喜多方側入口(8:24)→標高1365m地点(10:42,10:53)→1462m標高点ピーク(11:13)→鉢伏山(11:42,11:56)→標高1390m地点・昼食(12:10,12:38)→大峠トンネル喜多方側入口(13:32)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
大峠トンネル喜多方側の駐車スペースから取り付く スキーを履いて歩き出す 先行者はツボ足で急斜面を登る
いくらか勾配が緩くなる 標高1140m付近から飯森山が見えてくる 1160m付近の尾根
鉢伏山が全容を現す 標高1365m付近の尾根を行く 雪庇を右に見て進む
1462m標高点を目指して登る 振り返ると磐梯山が間近に見える 1642m標高点
鉢伏山へと向かう 鉢伏山はもうすぐである 飯豊連峰が峰を連ねる
鉢伏山の山頂 日中ダムへ続く尾根 飯森山方向へ100mほど移動してドロップする
安全圏まで急いでトラバースする 高度を下げると雪質は悪くなってくる 春を思わせるスタート地点に戻った

行動記録
 天気は快晴、年寄3人組(都○さん、菊○さん、私)で鉢伏山の計画を立てた。鉢伏山の登り口となる大峠トンネルの喜多方側入口に着いた時にはすでに4台の車があり、4名のパーティが出発の準備中であった。我々もそそくさと準備を行い彼らの後に続いた。今日は雲一つない絶好の天気である。
 登り始めると、ここ数日降雪がなかったので板が沈むことはなく、むしろ朝方の冷え込みで表面はカリカリである。出だしの急斜面には4人組が板をザックに付けてツボ足で先に取り付いた。我々は何とかジグを切りながら急斜面を突破。勾配が緩くなったところで先行パーティがスキー板に履き替えているところで追いつき、我々が先行することになった。先週の安達太良山・迷沢の彷徨がうそのような実に気持ちの良い春山のような天気である。
 順調に高度を上げていき、1,365m付近の尾根筋の小ピークで休憩を取った。飯森山とこれから向かう鉢伏山が見える。それに加え天気が良いので吾妻連峰や安達太良山、蔵王なども望めた。磐梯山があまりにも間近に見えたことが意外に感じた。ここでゆっくりしていたら4人パーティーが追いついてきた。どこから来たのか尋ねたら新潟からだと言う。新潟にも良い山はいっぱいあるのにと思ったが、鉢伏山は新潟から近くて便利なんだそうである。取付点に4台の車があったのにこの先にトレースがない。不思議に思ったが、4名の人たちは別々に登り口に集合したらしく、車はすべて彼らのものであった。今日鉢伏山に入っているのは我々と4人組パーティだけのようである。ここから彼らが先行する。
 上に見える鉢伏山の稜線までは雪庇が発達していて、なかなかの急斜面である。今日は鉢伏山の山頂から東斜面にドロップする予定なで、戻りはトラバースしながらこの斜面の何処かに這い上がらなくてはならない。這い上がり易いところを捜して目星を付けておく。地図上に記載のある1,462m標高点のピークには雪庇を一部切り崩してあがることができた。先行のパーティーはここで大休止のようだ。
 今度は我々が先に立った。目指す山頂はすぐそこだ。鉢伏山には30分もあれば到着である。山頂に1人だけ人影が確認できる。トレースはないので日中ダムから登ってきたスノーシューの登山者のようである。我々が鉢伏山の頂上に立つ頃にはスノーシューの登山者はかなり下まで高度を下げていた。
 オープンバーンの斜面を登り詰めて立った頂上からの眺望は素晴らしかった。360度の大パノラマである。飯豊山、朝日連峰、蔵王、遠くには越後の山々、風もなくうっとりするような眺めである。すでに正午近くであったが、とりあえずシールを剥がして少し高度を下げてからお昼を取ることにした。
 飯森山方面に100mほど進み雪庇が途切れたところからドロップした。雪の状態はまずまずである。あまり谷筋まで降りないようにして右にトラバースする。頭上は下から見ると迫力のある大雪庇が連なっていて、崩壊すれば間違いなく巻き込まれる。若干雪庇が崩れた跡もあるので、急な斜面を樹林帯まで急ぎ足で通過した。
 陽の当たる明るい安全な場所まで来て昼食をとった。トラバースして登ってきた尾根に戻るのだが、最初は斜面のどこに這い上がったら良いか考えていたのだが、みんなで地図とGPSを見比べ、無理に雪庇のある斜面にあがるよりも1,365mの小ピークの左側に回り込んでみようということになった。幸いにも視界が良く効いたことと、うっすらとではあるが何日か前のスキーのトレースが確認できたのでその跡を追うことにした。途中切り立った斜面が2か所ほどあって緊張したが、旨い具合にピークの下側に回り込むことができた。
 日中の日差しの強さが災いして、この頃から雪質が格段に悪くなった。グズグズの重雪でしかもストップ雪まで混じっていて滑りにくい。途中2回ほど登りのトレースから離れてしまったが問題なくスタート地点に戻ることが出来た。鉢伏山を訪れるのは初めてだったが、樹林の間隔が広く斜度もあり雪質が良ければ、さぞ快適だろうと想像できる。私はまだ60歳台になったばかりの駆出しであるが、ご同行いただいた都○さん、菊○さんは私より大先輩である。当初の計画を1時間も短縮し、しかもバンバン滑り降りる姿に感服した次第である。(中)

.概念図
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傾斜量区分図(雪崩)
.ルート図 登り=赤 下り=青.
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 平30情複、 第400号)この画像をさらに複製する場合には国土地理院の長の承認が必要です。

トラック 登り=赤 下り=青

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