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No6031
蔵王・杉ヶ峰
1744.7m三等三角点峰
山行種別    山スキー
ざおう・すぎがみね 地形図

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山行期間 2019年3月17日(日)
コースタイム
すみかわスキー場(7:50)→入山地点(8:37)→井戸沢(8:55)→清渓小屋(9:36)→金吹沢(9:50)→刈田峠避難小屋(10:00)→澄川出合(10:41)→杉ヶ峰(12:13)→岳樺沢出合(12:36)→金吹沢(13:00)→井戸沢(13:26)→観光道路(13:40)→すみかわスキー場(13:55)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
スキー場から雪上車道を歩く 入山地点の目印 高度を下げないようにトラバース
古いコース標識 井戸沢の渡渉ポイント 井戸沢右岸を登る
井戸沢小屋の脇を通過 清渓小屋 まだ残っている樹氷
右手には刈田岳 刈田峠避難小屋 澄川を登る
杉ヶ峰を登る 東斜面にドロップ 快適な斜面だ
沢へと落とす 沢を下降する スキー場へと戻る

行動記録
 1ヵ月ぶりの山スキーである。2〜3月は仕事の繁忙期のうえ定年退職も控え、余計な用事も重なって息つく暇もないほど忙しい日が続いた。残業から帰宅しても頭の中は仕事でいっぱいで、山に行く余裕もないというかその気にもなれなかった。それも少し落ち着いてきたので、久しぶりに山スキーに行くことにしたというわけである。前回から1ヶ月も空くと体力低下が心配になり、勝手知ったる蔵王で確認してみようと杉ヶ峰に行くことにした。
 すみかわスキー場をスタートし、雪上車道(観光道路)を入山地点まで2.5kmほど歩く。雲は多いが晴れている。予報によると今日は低めの気温とのこと。この時期はそのほうがありがたい。いつものルートで小沢を渡り、高度をあまり変えずに井戸沢までトラバースする。井戸沢の穴に注意して渡り、急斜面をひと登りすると緩やかな登りになる。このルートが初めての2人に、ルート周辺にある小屋を案内することにした。最初は赤い屋根の仙台一高の井戸沢小屋、その少し上に年季の入った風情の東北大学の清渓小屋がある。また今回は寄らないが井戸沢を隔てた対岸には東北学院大学のTGヒュッテがある。いずれも原則として関係者しか利用できないが、目印にもなるので覚えておいた方が良い。
 金吹沢を越えて右手に刈田岳を見ながら前山の方へ歩いていくと刈田峠避難小屋がある。こちらは誰でも利用できるが、赤い屋根が雪に埋もれて見つけにくいことも多い。小屋から前山へと登り、山頂手前の斜面から峠ノ沢源頭を滑り降りる。今日は雪が軽いので快適な滑降だ。前山東斜面を滑りに来るスキーヤー・ボーダーも多い。澄川まで下降して出合でシールを貼ると沢床を登っていく。何ヵ所か口を開けているので注意したい。両岸が徐々に低くなってくると澄川源頭部だ。左手には樹氷が見事な屏風岳の西斜面が見えてくる。沢の中で風を防げるうちに昼食休憩してから、芝草平の広々とした雪原へと踏み出す。
 西には飯豊連峰が南には吾妻連峰が見える。杉ヶ峰は山頂まで行かずに東斜面を澄川源頭へと滑る。まずは上部のオープンバーンだ。同行の2人は水を得た魚のように滑っていく。気温が低めで雪のコンディションが良く、パウダーとまではいかないもののスプレーを上げての滑降となった。下部は樹林帯に入り柔らかい雪のツリーランとなる。たちまち澄川源頭まで落ちてしまうと、あっけなく今日のお楽しみが終わってしまった。時間と体力があれば登り返してもう1本といきたいが、あまり欲張らずに今日はこれで満足するとしよう。復路は澄川源頭を滑り降りて岳樺沢出合から登り返す。やがて往路のトレースを見つけるとスキー場へと戻った。
 杉ヶ峰東斜面は斜度が適度で山スキーに適した斜面だが、ここまで足を延ばして滑る人は少ない。昔から清渓小屋などを利用するパーティーにとって、澄川源頭や杉ヶ峰あたりは定番ルートだったようだ。しかし、我々のように日帰りで滑るパーティーは少ない。今日も我々の貸し切りゲレンデだ。好ルートではあるが、やや距離があるので敬遠されているのだろうか。1ヵ月ぶりの山スキーだったが歩行に問題は無かった。何よりも雪山を歩くことができて素直に嬉しい。山にいるうちは仕事のことはすっかり忘れていた。こういう時間が自分には必要なのだと思う。(熊)

.概念図

.ルート図 往路=赤 復路=青.
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 平30情複、 第400号)この画像をさらに複製する場合には国土地理院の長の承認が必要です。

トラック 登り=赤 下り=青

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