5月4日は3人で祓川からと計画していたが、1人風邪でドタキャンになったこともあり、天気が下り坂の6日の予定を前倒しして大平から登ることにした。現地に来てみると鳥海ブルーラインの吹浦(大平)口の駐車場は既に満杯。その先の登るには一番都合の良い駐車場所も満杯で路上駐車が始まっていた。今日は雲一つない快晴で人出もピークのようだ。潔く諦めて大平山荘まで戻り車を止めた。そんなこともありスタートは10時45分になった。できれば文殊岳までと考えていたが時間を考えれば難しいだろう。
相方の河○さんは子育て真っ最中ということもあり今シーズンやっと2回目の山スキーだ。伝石坂の急登をゆっくり登っていくがたちまち汗が出てくる。やがて緩やかな斜面となり視界が広がる。広大な斜面が広がり距離感がよく分からなくなる。あんなに車があったのに見える範囲に人影を見つけるは難しい。こちら側からの笙ガ岳は明瞭なピークのない大きな丘のように見える。途中で昼食を取り笙ガ岳に登る。眼前に鳥海山が大きい。登ったところが三峰で南へ二峰一峰とあるが移動せず三峰から1本滑ることにした。
笙ガ岳の東面は30度ほどの斜度だが小学生らしきちびっこスキーヤー2人が滑り降りて行った。我々も続いてドロップする。フラットで快適な斜面だ。ここで何度も滑っては登り返す人達もいる。シールを貼り直して沢筋を辿る。鍋森の北側を巻いて鳥海湖を回り込む。扇子森の南側をトラバースしていると文殊岳から滑り降りてくる人達が見える。コルの手前から扇子森に登り今日の山頂とした。
シールを剥がし滑降に移る。御浜小屋を過ぎると緩やかで広大な斜面のロングクルージングを楽しむ。光っている日本海を眺めながらの滑降は鳥海山ならではだ。大平山荘には15時35分到着。
今回の山行で体力面をしきりに心配していた河○さんだが特に問題はなかった。ランニングでの体力維持が功を奏しているようだ。それよりこの頃体力低下が著しい自分の方が心配しなければならないようだ。(熊)