ここ数年初滑りは月山というのが恒例になっている。11月になると雪を心待ちにしているスキーヤーが一番乗りを競うようにしてチャンスを狙う。今年も例年通り11月中旬になると滑ったとの声が聞こえてきた。自分も11月中の初滑りを狙ったが天気と休みの都合が合わずじまい。12月1日も午後から所用があったが、昼までなら何とかなるとの強行計画となった。こんな計画に付き合ってくれるのは森○さんと菊○さんの2人。お手柔らかにと言いたくなるほどの強力メンバーである。
志津温泉先のゲート前には5台ほどの車があった。既にスタートした人もいるようだ。準備し始めたがアクシデント発生。小道具をカゴに入れて持ってきたのだがシールが3セット入っているのは分かっていた。しかし今日持ってきた板にどれも合わない。別な板の幅の狭いシールを無理やり貼って何とかした。ドタバタはあったがとにかくスタートする。積雪は30センチほどでとりあえず路面は隠れている。朝のうちなので気温も低く雪が軽い。久しぶりの感触を楽しみながら歩いていく。途中から電柱下のショートカットルートへ。急な登りにかかるとみるみる2人に置いて行かれる。シールの具合が悪いうえに足の調子も今ひとつ。諦めてマイペースで登るがそれでも大汗をかく。道路に出たところで待っていてくれた2人と合流。スタートから1時間50分で姥沢を通過。姥ヶ岳と月山がくっきりと見える。
リフト下の登りでも2人はどんどん先行し小さくなった。いやはやとてもついていけない。森○さんはひと回りも若いので納得だが、自分より片手以上年上の菊○さんの脚力はモンスター級だ。リフト上駅で2人に合流し姥ヶ岳へ登る。スタートから3時間半弱で到着。好天で微風のうえ雪も軽く好条件。鳥海山もくっきり浮かんでいる。既に東斜面には何本ものシュプールが描かれている。我々も1本とばかりに斜面に飛び込む。久しぶりの浮遊感は何とも言えない。金姥へと登り返してもう1本。自分は途中まで登りカメラを構えて2人の滑降を待つ。いつもならさらにお代わりとなるが今日はもう時間切れだ。これから登ってくる人が何人もいるなかリフト下を滑り降りる。重くなった雪で腿がパンパンだ。道路なりに下るがあまり板が走らず疲れた。これにて初滑りも終了。午後の所要に間に合わせるべく急ぎ帰宅した。(熊)