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No6279
湯殿山 1500m標高点
山行種別  山スキー
ゆどのさん 地形図

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山行期間 2020年3月7日(土)
コースタイム
月山第一トンネル(8:25)→大岫峠(10:00,10:14)→湯殿山(12:03,12:30)→南斜面滑降→標高1,150m(12:47)→南西尾根(13:13)→大岫峠(13:32)→月山第一トンネル(13:57)
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月山第1トンネル脇からスタート 青空が見えてきた 会長(71歳)の足どりも軽い
美しい森を抜ける 西ノ平からの湯殿山 大岫峠にて
手前の雪稜がうねっている ツボ足でクリアする 細尾根を辿る
ほぼ中間地点山頂も見える 高度感がある 朝日山地の大パノラマ
山頂に近づく 山頂にて 南斜面を滑る
雪も悪くは無い 豪快に滑り降りる 素晴らしい大斜面
大トラバースで尾根に戻る 思いのほか板が走る トンネル建屋の裏を通ってゴール

行動記録
 月山第1トンネルから西ノ平を経由し南西尾根ルートで湯殿山に登ることにした。昨年は4月28日だったので今年はだいぶ早いのだが雪の状況を考えての前倒しである。トンネル東口脇の駐車場に車を止めて歩き出す。好天の予報にもかかわらず曇り空だがいずれ晴れるだろう。
 トンネルの上を越えて登っていくと徐々に青空が見えてきた。薄く新雪が乗っている斜面は踏み心地よく歩きやすい。2週連続ヤブの多い山だっただけに疎林の歩きが余計に気持ちよく感じる。南西尾根に乗ると視界が開けてくる。背後には朝日山地の山々が広がり清々しい空気に皆も自然と笑顔の顔々である。前方には山頂に雲をまとった湯殿山へと延びる南西尾根が見えてくる。平坦な地形の西ノ平をトラバース気味に通過し大岫峠(おおぐきとうげ)で休憩。背骨のような南西尾根を観察する。雪不足とはいえまだ3月なので尾根は真っ白だ。雪庇とうねりが見えるが登高はできそうだ。
 今日は未だトレースの無い尾根へと踏み出す。細尾根を登りだして少しするとギャップのある個所があった。スキーを担いで雪庇を切り崩しステップを作ってよじ登る。その後はすべてスキー登高が可能であったがメンバーの中にはツボ足で登るものもいた。正午過ぎに山頂到着。10人ほどの登山者やスキーヤーがいてそれぞれの時間を過ごしていた。我々も360度の大パノラマを堪能すると昼食とした。そうしているうちにも最高の登山日和の今日を逃すまいと登ってくる人々。さて滑降である。
 昨年は尾根沿いにしばらく下降したのでもったいなかった感があったが、今日は山頂からすぐ南斜面を滑ることにした。南に少し下がると大斜面が眼下に広がる。少しの緊張とともに気分が高揚するこの瞬間が何とも言えない。ひとりずつドロップしていく。歓声を上げるもの、鋭いターンを刻むもの、転倒するものなど様々だが、それぞれの歓喜が伝わってくるようだ。好天と引き換えに雪はやや重かったがこれ以上を求めるのは贅沢というものだろう。
 標高で350mほど落としたところでひと息つく。見上げれば大斜面に幾条ものシュプールに満足感と充実感の顔々。さてここから南西尾根に戻る。シールを貼って南斜面を大トラバースして往路のトレースに合わせた。降雪後あまり経っていないときはトラバースせず、もっと高度を下げて平坦地を西ノ平へと向かったほうが良いだろう。戻るころには重くなっているだろうと思われた雪だが予想外に滑る。緩斜面も快適に滑ることができたのは嬉しい誤算だった。雪が少ないと言ってもまだ3月上旬ということだろう。ツリーランを楽しみながら出発点へと戻る。天気に恵まれ満足度の高い素晴らしいツアーだった。(熊)

概念図

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傾斜量区分図(雪崩)
トラック 往路=赤 復路=青

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