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No6285
湯殿山
1500m標高点
山行種別    山スキー
ゆどのさん 地形図

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山行期間 2020年3月14日(土)
コースタイム
湯殿山ホテル跡(8:00)→標高1,100m(9:03)→滑降1本→標高895m(9:23)→大岫峠(10:24)→湯殿山(12:11,12:30)→石跳川(12:45,13:15)→装束場(13:45)→湯殿山神社奥ノ院(14:37,14:50)→参篭所(15:00,15:21)→湯殿山ホテル跡(15:36)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
湯殿山ホテル前からスタート 始めは旧国道112号を歩く 緩やかな斜面を登っていく
急斜面にジグを切る 1本滑る 西ノ平の北側を通過
南西尾根に取付く 先週よりヤブが出ている 固いが何とかスキー登高が可能
視界なしの山頂 東斜面上部は何も見えず 滑り降りると視界が戻る
石跳川を登る 装束場あたり 品倉尾根をバックに
湯殿山神社へと滑り降りる ダイナミックな斜面だ 湯殿山神社が近くなってきた
仙人沢を渡る 滑り降りた斜面を振り返り見る 今年は早くも除雪が始まった
ガタガタの道を下る 参篭所の前で休憩 廃虚となった湯殿山ホテルに到着

行動記録
 山スキーをやっていると同好の士とシーズン中に何度も山で会うことがある。そのなかでもよく会うのが西川の柴○さんである。お互いパーティーを率いていることが多いので挨拶するだけのことが多い。そのうち一緒にとお願いしていたのだが、お誘いメールをいただいても今度はこちらの都合が合わずに失礼していた。今週末はどうしようかと思っていたところに柴○さんからのメールである。14日に湯殿山の周回をするのだという。湯殿山の周回というのは柴○さん達が開拓したルートだ。いつか歩いてみたいと思っていたので、渡りに船と同行を願い出て2週連続の湯殿山となった。
 集合は湯殿山ホテル前。しばらく前に倒産し廃墟となっているのだが、ここまでは除雪がしてあり駐車できる。現地に着くと既に柴○さん達がいた。我々も準備を始めるとほどなく蒲○さんも登場。今日は柴○パーティー4人とこちらの4人の計8人となった。2m以上ある雪壁を登ってスタートする。国道112号の旧道なりに400mほど進んで橋を渡るとすぐ左の斜面に取りつく。比較的緩やかな斜面を登っていくが途中で沢を渡ったりとやや地形が複雑。さすが柴○さん達は的確なラインで効率的に登っていく。やがて斜度が立ってきてジグを切るようになる。薄い新雪の下は固い雪面でスリップすることもありやや歩きずらい。急斜面の終わりが見えてきたところで小休憩。ここで1本遊んでいくのだという。西側に標高差で200mほど滑り降りる。雪も良く楽しい滑りができた。ここで何本か登り返して滑っていても良いと思えるほど。こんな斜面が我々の地元にも欲しいものだと思う。
 登り返していくと西ノ平の北側に出る。平坦な地形を東にトラバースしていくと大岫峠。ここから先は先週と同じく南西尾根を登ることになる。曇ってはいるが視界は明瞭で尾根筋がくっきりと見えている。登っていくと細尾根になるがこの1週間で状況は変化していた。雪面は固く登りにくくなっている。スキーアイゼンがないとやや苦労する状況。各自の装備とスキルに合わせて登るので、徐々にパーティーも縦に長く伸びてくる。そのうちガスも出てきて視界が無くなってきた。柴○さんは所々でパーティーをまとめながら登っていく。やがて山頂に到着。大岫峠からの所要時間は先週とほぼ同じ1時間50分ほどだった。東斜面を滑るのだがガスで斜面が見えない。そろそろと斜面に入ってゆっくり滑ってみる。数ターンすると徐々に視界が戻ってきた。重く滑りにくい雪だが視界があるだけマシというもの。石跳川へと滑り降りると昼食とした。
 30分ほど休んでから石跳川を装束場へと登る。緩やかな登りを30分ほど続けると装束場あたり。ここは湯殿山の北東尾根と姥ヶ岳西斜面が出合うコルで平坦地になっている。ここで進路を左へ90度振る。北東尾根を左へと回り込んで東へトラバースしていく。やがて北東尾根から派生し仙人沢へと落ちる小尾根が見えてくる。その小尾根手前の斜面を滑り降りるのだという。その滑り降りたところが湯殿山神社のすぐ近くになるらしい。ガラガラと音が聞こえてくるのでなんだと思っていると、既に除雪のブルドーザーが入っているのだという。今年はいつもよりだいぶ早いらしい。さて滑降ということで斜面にトラバースして入る。見おろすとなかなか楽しそうな斜面である。晴れていればさぞかしと思うがそれは次回に期待しよう。30数度ほどと思われる斜面にスキーを走らせる。上部は固く下部は重い雪が少し引っかかるが、そんなの関係ないとばかりにいい大人が歓声を上げての滑降だ。東斜面が今ひとつだったこともあり存分に飛ばす。仙人沢まで滑り降りると対岸を登り返す。沢を渡るポイントが大事になるが柴○さんが先行するので安心である。対岸を階段登高で登ると湯殿山神社のすぐ上になる。滑り降りた斜面が見えるがこの地形と高低差は何ともダイナミックである。
 柴○さんが湯殿山神社の御神体はあれだと教えてくれる。沢の左岸に丸見えなのだが言われなければわからない。冬季以外は下からは見えないようにしてあるのだという。この御神体は「語るなかれ聞くなかれ」ということで詳しくは記述できない。地形図にある温泉マークがヒントになる。そうこうしているうちに全員そろったので下山にかかる。時々ショートカットとしながらブルドーザーでガタガタの道路を滑る。巨大な鳥居のある参篭所でひと休みしてから湯殿山ホテルへと滑り降りた。今回の湯殿山周回は変化に富んだ大変面白いルートだった。柴○さん達の発想力と実行力があるからこそ開発できたのだと思う。同行させていただき感謝である。(熊)

.概念図

.ルート図 往路=赤 復路=青.
この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の電子地形図(タイル)を複製したものです。(承認番号 令元情複、 第435号)この画像をさらに複製する場合には国土地理院の長の承認が必要です。

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