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No6464
源太ヶ岳 1545m標高点
山行種別    山スキー
げんたがだけ 地形図

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山行期間 2020年12月27日(日)
コースタイム
奥産道ゲート(8:53)→取付点(9:21)→1,146m標高点(10:23)→源太ヶ岳(12:35)→昼食1,420m地点(12:53,13:09)→登り返し滑降→1,420m地点(13:30)→1,146m標高点(13:51)→取付点(14:08)→奥産道ゲート(14:18)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
奥産道ゲートからスタート 奥産道を軽いラッセルで進む 斜面の取り付きはまだヤブっぽい
ラッセルが深くなる 1,146m標高点を過ぎるとヤセ尾根になる 膝下ラッセルが続く
斜度が緩み樹林の中を歩く 源太ヶ岳が見えてきた 樹林帯を抜ける
素晴らしいオープンバーンだ 岩手山を背にして登る 右から回り込む登高ラインを取る
茶臼岳が見える(左端) 稜線に近づく 平坦な山頂部
後ろには八幡平の峰々が続く
山頂部からの大パノラマ
岩手山をバックに 風が寒いので早々に退散する 登ったライン近くを滑る
素晴らしいロケーションでの滑降
登り返して2本滑った
雪質も良く滑降を楽しめた
自分達のトレースを辿り下山 奥産道ゲートに帰着 松川温泉の湯につかる

行動記録
 八幡平ツアーの3日目は源太ヶ岳を計画していた。朝起きると嬉しいことに晴れている。宿を出ると快晴の青空に茶臼岳が白く輝いて見えた。松川温泉へと車を走らせると思ったよりも雪が少ない。道路から見える斜面は笹ヤブが目立つ。登っていくと少しは雪が増えたがまだまだという印象。スタート地点の標高が低いのでこんなものだろう。奥産道(奥地等産業開発道路)のゲート前が出発地点である。ゲート前が除雪終了点で転回場所として広くなっている。除雪車が動いていたので聞くと大丈夫とのことで端に車を止める。他に車はなく今日もまた一番乗りのようである。準備をしていると1台やってきて、ひとりの女性が源太に登るんですかと嬉しそうに聞いてくる。どうも我々のトレースに期待しているようである。
 ゲート脇から閉鎖中の奥産道へと踏み込む。柔らかい新雪はブーツ程度の軽いラッセルだ。晴れていることもありすこぶる気持ちが良い。1キロほど歩いて丸森川を過ぎ、この辺だろうと右の斜面に取り付く。まだ雪が少ないのでヤブに手こずるが斜面に乗った。しばらくはヤブと地形を左右にかわしながら登っていく。やがて斜面が広くなり安定して登れるようになった。もちろんトレースはないので交代で脛ほどのラッセルを続ける。やがて細尾根に出るとスノーシューのトレースがあった。夏道ルートで登ってきたのだろう。前方を見るとトレースの主と思われる2人が見えた。トレースを借りて細尾根を登るとやや急な広い斜面に出る。スノーシューの2人は左へと夏道ルートで進んでいった。こちらは直登することにして急斜面に取り付く。膝下くらいのラッセルが続く。
 雪がやや深くなりラッセルがきつい。後ろを見ると2人が付いてこない。しばらく待っても登ってこないので降りて見ると、昨日同様鶴○さんのシールトラブル対処中だった。自分の持っている布テープも巻いて補強し再スタートする。天気が良いので汗が噴き出る。斜度が落ち着いたところでひと息つくと後ろには雄大な岩手山の姿だ。ゆるやかな樹林帯で目標物が見えないので進行方向をGPSでチェックしながら登っていく。やがて真っ白な稜線が見えてきた。源太ヶ岳だ。樹林帯を抜けるとだだっ広いオープンバーンになる。素晴らしいではないか。思わずおおと声が出る。ただしこの斜面では過去に雪崩死亡事故が発生している。特に見上げて中央から左にかけての斜面はやばそうだ。まだ無いが稜線にはこちら側に向けて大きな雪庇ができるらしい。我々は右から回り込む登高ラインを取ることにした。ひとりずつ間隔を取って斜上していくと右手斜面の雪は思ったより締っている。切り返して稜線に登るととたんに風に叩かれる。他の記録では源太ヶ岳はかなりの強風らしいので、これでもまだましな方だろう。平坦な尾根を南へと300mほど端まで歩いた。岩手山と八幡平の眺めが素晴らしい。本当の山頂はもう少し西のようだが指も痛くなってきたので今日の山頂とする。
 登ってきたラインに近い斜面を滑ることにして引き返すと、我々のトレースをたどりスノーシューの2人組と今朝のボーダーが登ってきた。さあ待望の滑降だ。岩手山を眼前にした素晴らしいロケーション。まっさらな斜面に飛び込みターンを刻む。見た目よりも斜度はない。あっという間に滑り降りてしまった。このまま下山はもったいないのでもう1本滑ることにした。鶴○さんは待機するというので2人で登り返す。雪は安定しているのでもう少し南のバーンを滑ろう。ボーダーが滑り降りるのを見送ると我々も2本目の滑降を楽しむ。時間があれば何回も滑りたいところだが今回はここまで。下山はしばらくは自分たちのトレースを滑る。トレースを外すと下りラッセルになり止まってしまう。斜度が出てくるとある程度は自由にツリーランができる。とはいえ取り付き点に戻らなければならないので基本はトレースどおりにする。下降するにつれスノーシューやスキーのトレースが増えてくる。それなりに入山者がいたようだが山頂近くの3人以外は見かけなかった。奥産道は僅かだが下り勾配なのでスキーが走り楽に戻ることができた。車に戻って松川温泉で汗を流す。終わりよければすべてよしともいえる最高のツアー最終日だった。楽しい3日間の思い出とともに帰りの高速に乗った。(熊)

.概念図

.ルート図 ルート=赤
電子地形図(タイル)(標準地図)を加工して作成

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