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No6551
高曽根山 1443.2m三等三角点峰
山行種別  山スキー
こうぞねやま 地形図

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山行期間 2021年3月12日(金)
コースタイム 林道・水産種苗生産施設手前(9:04)→造林地(9:29)→尾根取り付き(10:35)→高曽根山(11:48,12:02)→昼食休憩(12:21,12:37)→沢(12:46)→林道(13:14)
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
桧原漁業協同組合の水産種苗生産施設手前の雪原から歩き始める 雪に覆われた林道を進む 左の雪原から造林地へ
沢に沿って進む 造林地を過ると沢幅が狭くなる 支尾根を登る
高曽根山が見える 蘭峠からの尾根を合わせる すてきなブナの林
山頂手前の急斜面を登る 緩やかになると山頂は近い 高曽根山の山頂に到着
正面に飯豊連峰が見える 260度の大パノラマ 振り返ると磐梯山
山頂は広く平坦だ 下りは気持ちよく滑ってくれる 沢からすぐの尾根も快適
沢に沿って下る 沢の雪が開き始まったが浅いので心配は無い 辛うじて雪は繋がっている
緩斜面だが何とか滑ってくれる 造林地を抜ける 路上駐車となるので迷惑にならないよう出来るだけ寄せて止めたい

行動記録
 高曽根山(こうぞねやま)は北塩原村と喜多方市の境に位置し、会津百名山のひとつでもあるが登山道は無く、冬の季節にスノーシューや山スキーで訪れることができる。以前は村道桧原大塩線の蘭峠から登る人が多かったが冬期通行止めになったこともあり、2019年を最後に蘭峠からの記録を見かけることが少なくなった。しかし、蘭峠は桧原の除雪終了点から2キロの地点にあり、訪れる人はいるようだ。また、記録が多いのは大川入川沿いからブナ太郎を経由して岩峰のルートを登るルートだが、バーンが固いとピッケル、アイゼンが必要になることもある。
 今日は最短で山頂へ達することが出来ないものかと桧原漁業協同組合の水産種苗生産施設手前の雪原から沢沿いに登ってみることにした。車を止めるところは無いので路上駐車となる。迷惑にならないように車を路肩ぎりぎりに止めて歩きだす。最初は除雪されていない林道を歩き、橋を渡ったら左の雪原に進む。すぐに造林地になり、雪に埋もれているもののなんとなく作業道だとわかるところを進んでいく。トレースが出てきた。好きな人はいるもので、そう日にちがたっていないようで週末のものと思われる。そのトレースは、私たちが計画したルートと同じところを通っていて、やはり同じことを考える人がいるものだと感心する。途中、沢を渡渉するところはあるものの、すべてスノーブリッジがかかって問題なく尾根に取り付くことが出来た。尾根の取り付き点までは造林地で、作業道と思われる道形が続いていた。仮に雪が切れていても沢は浅く、容易に対岸に渡ることが出来るので完全に雪が消えるまでは歩けそうだ。
 尾根の取付点から右の沢沿いに少し進んでみた。左の尾根が立っていて上部に雪崩の破断面の跡が確認された。ここからは尾根に取り付いた方が良さそうだ。少し戻って尾根へ上がった。ここまでは沢、尾根ともに雪崩の危険は無く、バーンが固くなる前の1月から2月上旬であれば楽に登ることが出来そうだ。蘭峠からの尾根を合わせると、きれいなブナの林になる。高曽根山の山頂手前から傾斜はキツくなるものの、尾根幅があるので雪の柔らかい時期だったら初心者でも問題なく登れそうだ。途中で蘭峠から登ってきたと思われるアイゼンのトレースと出合った。今日のものだ。すでに下山したようで下りのトレースも確認できた。尾根の傾斜が緩くなると高曽根山の山頂は近い。11時48分、高曽根山の山頂に着く。山頂は広くなだらかで遮るものは無く、360度の展望が得られる。山頂に立って最初に目に入ってくるのが飯豊連峰、振り返ると磐梯山だ。今日は曇りで風が多少あるので昼食休憩は少し下ってからとることにした。
 シールを剥がし滑降にかかる。多少バーンが固いものの滑るのには支障ない。灌木帯からすぐにブナ林に変わり、気温の上昇とともにザラメはじまり快適に滑ることが出来た。高度を1170mまで下げてから休憩にした。途中、風で枝が雪面に落ちていたので多少滑りづらい感じはあったものの、やはりブナ林の下りは快適だ。新雪の時期だったらもっと快適だと思う。蘭峠からの尾根から外れて支尾根に戻る。途中で沢へ降りたくなる地形もあったが気温も高くなってきて雪崩れに合うのもいやなので登ってきた尾根を忠実に下った。
 尾根から沢に戻り造林地の中を滑るが、雪が緩んでザラメ雪になっているので良く滑ってくれる。まるで春スキーだ。下りは早く、あっと言う間に雪に埋もれた林道に戻った。車を置いてきた林道はすぐである。ブナ太郎を見たい気持ちもあったが次回の楽しみに残しておこう。(和)

ルート図
電子地形図(タイル)(標準地図)を加工して作成

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傾斜量区分図(雪崩)
トラック 往路=赤  復路=青

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