合宿の下見とリハビリを兼ねて、蒲谷地から東吾妻山の行けるところまで登ってみようと言うことになった。前日に足の抜糸したばかりのHさんと、あいかわらず左足の不自由な私は泊まり山行が無理なので「合宿の下見ぐらいは」と計画に加わった。
当日、福島から車で出発し、国道115号線を木地小屋から市沢に向かう。以前より道路は広くなりトンネルも新しくできた。大倉川を渡りレークラインに出たら右に折れ、再び大倉川の橋を渡ったら左に折れて蒲谷地に入る。今年は雪が少なく、レークラインの道路の路肩には雪がない。集落を過ぎ井戸尻川を渡ると、まもなく林道の分岐に着く。除雪は最後の人家があるここまでで、雪のある年には車を置く場所は無いので除雪のじゃまにならないように注意したい。
今回は除雪していない林道に車を止めることができた。林道の入口には水場がある。身支度をして歩き始める。すぐに蒲谷地の配水池、右は雪原になっていて別荘があり、住人もスキーで歩き回っているようだ。
林道をしばらく登って行くと車の回転場所があり、地図上で道の切れる所にゲートがある。例年ならばすべて雪の中だろうが今年は確認することができる。林道はこの先も続いている。広い林道は小倉川に沿って登って行き、もう一本の林道は1137mピークの下を巻くように付いている。1137mピークの右の尾根から左にトラバースするように登っていき、1126m標高点の左の尾根に取り付く。井戸尻川から伸びている林道が横切る辺りは広い緩やかな尾根になっている。悪天時は注意したい。登りにかかる前に小休止を取る。ここらが東吾妻山の中間点、リハビリ組もまだまだ頑張れそうだ。
栂の林の中を登っていく。1605m標高点と1538m標高点を結ぶ緩やかな尾根に乗ったら左に折れる。後は東吾妻を目指して登っていく。12時32分、東吾妻のアンテナに着く。以前、防災無線のレピーターとか聞いたことがあるが定かでない。下降する際、良い目印になる。
左に窪地が見える。これは夏道の湿原で右折する箇所だ。山頂は近くなると背の低い栂がうるさい。林が切れる東側に回り込み12時50分、東吾妻に到着する。吾妻小富士を目の前に見ることができる。三角点のある山頂は、もう少し先。スキーを脱いで往復する。風が強いので、スキーデポ地点まで戻って休憩し行動食をほおばる。
天候にも恵まれ、リハビリ組もメンバーに感謝しながら下降にかかる。登ってくる時に赤布をしっかり付けてきたので降りはいっきに滑る。午後になり雪がだいぶ重くなってきたが滑るに支障なし。休憩も含めて1時間で林道まで下り、さらに10分ほどで車をデポしておいた林道入口に着いた。(I.I)
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