五色温泉を出発し、チセスキー場に着いた頃は青空が出て今日は最高の天気かと喜ぶも、リフトが動くのが9時からということでゲレンデをスキーで登り出す。皮肉なものでリフトの終点に着く頃にスキヤーがリフトに乗って来るのが見える。しかし、このころから小雪が舞い始め、視界が利かなくなる。
リフト最終地点から少し下り、雪が少し張り出している尾根に乗る。そこからは疎林の中を、チセヌプリの西斜面を巻くように緩斜面を登って行く。小雪の中シャクナゲ岳の手前の小ピークが見え隠れする。視界が利かないこと、初めてのルートということもあって、赤布と標識を打ちながら進み、小さな沢を渡ると広い雪原となる。小ピークの手前で小休止するが、視界は相変わらずで、チセヌプリが雪の中で見え隠れしている状態。一旦、小ピークに登った後、少し下ってシャクナゲ岳の北西面に取り付く、ジグザグ登高で登っていくが、斜面が急になったのと新雪が30cmぐらいあったので、山頂直下でスキーを外し、ツボ足で山頂に立つ。山頂も視界が利かなかったが、シャクナゲ沼が辛うじて確認できた。
視界が利かないので、シールを付けたまま降りはじめるが、真っ白な斜面のため雪酔い状態で、うまく滑ることはできなかった。小ピークのところからシールを外し、今日初めてのスキー滑降を楽しむ。当初は、チセヌプリも登る予定であったが、天候も良くないのと視界が利かないため登頂は諦め、南側の尾根をしばらく登り、滑り降りることとする。各自、それなりに滑りを楽しみ、赤布に導かれスキー場の上部へと出て山行終了。
もう少し視界が利くときに滑れば、雪の間から垣間見たチセヌプリの斜面と併せ、もっと楽しめるコースであると思った。(M.K)
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