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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3682
森吉山 1454.2m一等三角点峰
山行種別 山スキー
もりよしやま 地形図 森吉山、阿仁合


■山行期間 2005年1月22日〜23日
■コースタイム 1月22日 阿仁スキー場(11:15)→ゴンドラ終点・山頂駅(11:30,11:35)→1308mピーク(12:12,12:20)→阿仁避難小屋(13:00,13:50)→森吉山(14:50)→阿仁避難小屋(14:50)
1月23日 阿仁避難小屋(8:55)→1308mピーク(9:20)→阿仁スキー場(9:50)→駐車場(10:33)
■写真
阿仁スキー場のゴンドラ ゴンドラを降りて歩き出す 雪が降り続く中、1308mピーク
を目指す
天候の回復は望めない中、阿
仁避難小屋に向かう
ようやくブナ林の合間から薄日
がさす
阿仁スキー場まで来るとホワイ
トアウトから解放される
一気に滑り降りる 適度な斜面を気持ちよく滑る 駐車場まで来ると車は雪の中

■行動記録
 やっぱり森吉山は遠かった。雪の降り続く中を車を走らせ、福島を出て6時間10分でようやく阿仁スキー場に着いた。走行距離は398kmを指していた。途中、秋田自動車道に入ると積雪は20cm程度となり、時間も遅くなったのでPAでテントを張って仮眠を取ることにした。降り続く雪で除雪車はフル回転して動いている。寝ていると公団のパトロールカーが来て「大丈夫ですか」と声をかけられた。PAにテントを張っていたので注意されるのかと思ったのだが、埋まってしまいそうな大雪なので、どうも心配して声をかけてくれた様子、「大丈夫です」で再び眠りに入った。
 阿仁スキー場では、翌日の下山になるので、駐車場の係の方にお願いして邪魔にならない場所に車を置かせてもらう。阿仁スキー場には長いゴンドラが架けられ、稜線直下の1170mまで一気に上がってしまう。今日は森吉山に登って阿仁避難小屋に泊まる予定なのでゆっくり登り始める。降り続く雪で見通しは良くない。ラッセルしながら標識の赤旗を確認しながら1308mピークに上がる。ここからは地図とコンパスで方向を定め、阿仁避難小屋を目指す。ホワイトアウトで持ってきた赤旗を立てながら前へ進む。1308mピークから40分ほどで小屋に着いた。小屋の冬期入口の除雪をして小屋に荷物を入れ休憩を取る。
 小屋の外は相変わらずの風雪で視界は極端に悪い。山頂への往復をどうしたものかと思案するが、明日も回復の当てがあるわけではないので今日中に登ってこようと言うことになった。しかし、私たちの持ってきた赤旗は小屋に来るまでに、ほとんど使い果たしまった。あきらめかけていたが、以前に福島にいらっしゃったTさんが、こちらの山岳会に入っていて私たちの続行で登ってきた。今日は山頂には行かないと言うので赤旗をお借りすることにした。あるだけの赤旗を持って森吉山を目指す。
 ホワイトアウトの中を地図とコンパスを頼りに登って行く。赤旗の間隔を空けてしまうと戻れなくなってしまうので、後を何度も何度も振り返り、後の赤旗が見える距離に赤旗を立てて行く。
 山頂を目の前に、ついに赤旗が無くなってしまった。しかたないので赤旗の代わりにメンバーのスキーを1本づつ立てて登っていく。それでも足りなくなりストックを立てて、ようやく森吉山の山頂にたどり着いた。カメラを出すが寒さのために動いてくれない。早々と退散することにする。追い風で登ってきた斜面も、下りは向かい風、強風の中で赤旗をひとつひとつ慎重に確認しながら降りていく。登りと同じ1時間を要して、ようやく阿仁避難小屋にたどり着いた。
 小屋は、外の暴風雪が嘘のように快適な空間が確保されている。ゆっくり、食べて飲んでおしゃべりして楽しい時間を過ごした。
 翌朝も天候は相変わらず悪い。計画では森吉スキー場に降りて登り返す予定だったが、ゆっくり阿仁スキー場に下山することにした。小屋を8時55分に出発、1308mピークに戻り、コンパスで下る尾根を確認して下降に移る。視界は良くない。途中から樹氷を見るために阿仁スキー場の上部が圧雪してあり、ロープが張ってあるところに出る。ここからはゲレンデと同じである。
 圧雪されていない斜面を捜して滑って、ゴンドラの山頂駅に9時50分に着く。ここからはスキーヤーやボーダーの人たちの世界である。思い思いにゲレンデを滑っていく。途中、圧雪されていないゲレンデに入る。降り続いた雪が膝上まであり、気持ちよく急斜面を一気に滑り降りる。ブナ林の間から、ようやく薄日がさしてきた。
 阿仁スキー場は中間帯が緩斜面、上部と下部が滑りやすい適当な斜面になっている。ゴンドラを使えば、日帰りでゆっくり山頂往復ができる。ゴンドラ乗り場の駐車場に着いたら昨日に止めておいた車は雪の中だった。(I.I)

■概念図


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