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No.3954 |
安達太良山 | 1699.6m二等三角点峰 | ||||
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山スキー | ||||
あだたらやま | ![]() |
安達太良山 |
■山行期間 | 2007年3月13日 |
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■コースタイム | 福島(9:20)=あだたら高原スキー場(10:20,10:40)→ゴンドラ終点(11:25,11:35)→安達太良山頂(12:55,13:20)→ゴンドラ終点(14:05)→スキー場駐車場(14:25)=福島(15:30) |
■写真 |
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強風のためクローズされた無人 のゴンドラ山頂駅 |
安達太良の本山山頂 |
■行動記録 |
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初級者向けの安達太良山の山スキールートに単独で行ってきた。前日まで強い低気圧が日本海側に今更の大雪を降らせ、この日も顕著な冬型の気圧配置が続いていた。そのため、天気はいいが平地でも風速が10mあり、安達太良山はいわずもがなで、その登頂は風との闘いとなった。 朝、予定より1時間ほど遅れて福島を出発。風が強く冷たいので止めにしようか迷ったが、駄目なときはゲレンデスキーを楽しむことにして、あだたら高原スキー場へ向かう。ゲレンデは卒業式を終えた高校生とおぼしきスノーボーダーで意外に賑わっていたが、強風のためリフトが1本しか動いていない。計画では標高400mをあっという間に運び上げてくれることになっていたゴンドラも、当然のように乗り場のシャッターが閉まっている。再び止めようかと迷う。しかし、空は山から少し雲が流れてくるがおおむね晴れていて、ゴンドラ終点もなんとか望むことができる。とりあえずスキー場上部まで登ってみて風と視界の状態で判断することにして、リフトは使わずゲレンデの端を登り始める。 いいペースで登るが、一番上の上級者コースは圧雪されていないため、30センチほどのラッセルとなる。1人なので息が切れる。無人のゴンドラ終点で休憩。この辺でも視界はきくし、短いルートなので時間の余裕もある。正面からの強風は覚悟で山頂を目指すことにする。五葉松平は松の木のおかげで風があまりなく、軽快にラッセル。赤布に導かれながら尾根上を西に進むと、徐々に樹がまばらになるとともに雪煙を上げて風が吹きつけるようになり、1413m小ピーク付近からは目出帽が必要になる。見通しもきかなくなってきたが、尾根上を歩いていることは確認できるし、ルートを示す赤竹も見えるので迷うほどではない。 1520mの急斜面からはいよいよ風神様が容赦ない。それほど山頂に近づけたくないのか、と訊きたくなる。スタンスを広めにとって前かがみで歩を進める。耐えることしばらく、やたらと標識が続くようになると山頂はもうすぐで、要塞のような岩峰が見え隠れする。最後はスキーを岩陰にデポして頂に立つ。山頂付近は気を抜くと薙ぎ倒されるほどの風にカリカリのアイスバーンなので慎重に歩きたい。写真を撮ってじゅうぶん風を浴びたら、風の当たらないところで休憩。熱いコーヒーがうまい。 下りは烏川の右俣と左俣の間の尾根(大斜面)を滑る計画だった。しかし、1600mくらいまで下りて先を眺めると、今年の記録的な暖冬の影響でブッシュと岩が露出していて滑れそうにない。登ってきた五葉松平へと続く尾根の方へ滑りだす。からす谷には真っ白く雪がついていたので右岸の斜面を少し楽しみ、適当に右の尾根に乗り、往路を引き返した。スキー場上部のラッセルで登った斜面は手付かずで残っていたので、極上のパウダーを独り占め。おまけもついて、とても充実した気持ちで駐車場に戻った。(M.J.) |
■概念図 |
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