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Fukushimatoukoukai HomePage
No.3965
安達太良山・仏沢左支沢滑降 1699.6m二等三角点峰
山行種別 山スキー
あだたらやま・ほとけさわひだりしざわ 地形図 安達太良山


■山行期間 2007年4月8日
■コースタイム 福島(7:40)=箕輪スキー場(8:20,8:40)=Cリフト終点(8:50,9:07)→Aリフト終点(9:29)→鉄山避難小屋(11:05,11:30)→鉄山(11:40)→矢筈森(12:20)→本山(12:52,13:08)→鉄山避難小屋(14:05,14:20)→仏沢左支沢滑降→箕輪スキー場(15:33)
■写真
箕輪スキー場Cリフトで上部へ ゲレンデも人はまばら 雪が少なくツアールートも笹で
覆われている
鉄山避難小屋 エビのしっぽも間もなく落ちそう 鉄山山頂を目指す
鉄山から本山を望む 馬の背の標識 馬の背から鉄山を見上げる
矢筈森 牛の背から本山を望む 安達太良山本山
本山から船明神を望む 仏沢の源頭を滑る 雪が少なく仏沢の沢音が聞こえ
仏沢本流は沢が顔を出している 1459m尾根を越えて仏沢左支
沢に入る
快適な斜面が続く
ザラメて滑るにちょうど良い 快調に飛ばしてスキー場へ 満足して箕輪スキー場に到着

■行動記録
天候 曇り時々晴れ一時雪
 安達太良本山と仏沢左支沢の滑降を目的に箕輪スキー場に向かった。前日はアイゼンの再点検をしたり、スキーのベースワックスを塗ったりして楽しみにしていたのだが、天気予報は雨の予想。せっかくみんなと休みが合ったので雨でも行こうと決めて朝起きたら、やっぱり雨模様だった。日本海の低圧帯が停滞してくれれば天気は持つはず。「山の天気だけは現地にいってみなければわからない」と自分に言い聞かせながら土湯トンネルを抜けると猪苗代側は晴れていた。
 箕輪スキー場に着くが雪はゲレンデの部分だけで、リフトの下の雪は消えている。Aリフトのゲレンデであるエンジェルストリートはすでにクローズしている。Cリフトに乗って左側ゲレンデの上部にあがる。シールをつけて出発準備をしていると箕輪山に登ってから仏沢左支沢を滑ると言うパーティとご一緒になる。すでにクローズしたFWのゲレンデを登っていきAリフトの終点まで行く。箕輪山の斜面を見上げるが雪はほとんど無い。雪を拾いながらツアー標識の立っている1600mまであがってから笹の上を強引にトラバースして仏沢を目指す。乱層雲がかかってきたとおもったら視界が無くなりあられが降り出した。ジャケットを着込む。箕輪山の向かって延びている左小沢まで行くと雪原になって、ようやく笹と灌木から解放される。ホワイトアウトの中、仏沢の正規のルートに乗ってようやくひと安心。地図とコンパスとGPSで現在地を再確認して鉄山避難小屋を目指す。乱層雲が切れ始まったとおもったら太陽が顔を出し山全体が見えるようになった。疑似荒天だろうが何だろうが今日は儲けだ。
 鉄山避難小屋まで緩やかに登っていく。尾根に出るところで雪は消えてしまった。スキーをデポして避難小屋へ向かう。小屋で昼食をとりアイゼンを着けて本山を目指す。鉄山までは10分ほどで着く。アイゼンを使うのが初めてと言うMさんとSさんの歩行訓練も兼ねているので、練習してから馬の背への下りにかかる。雪は腐っていてトラバースに問題はなく、ロープも出す必要も無かった。無事に馬の背に着く。左に矢筈森を見て小休止、本山がきれいに見える。
 最後の本山の登りにかかる。12時52分予定時刻をオーバーして到着。360度の大パノラマをゆっくり楽しみたいところだがすぐに下山にかかる。本山を下りたとたんに乱層雲が目の前に迫ってきて雪が降り出す。いそいでスキーをデポしてきた仏沢の源頭に戻る。
 鉄山に戻ったころには再び太陽が顔を出す。仏沢の滑降は快適そのもの。雪質もザラメ雪で滑るにちょうど良い。ひと滑りしてから仏沢左支沢へ乗り越える。今年は雪が極端に少なく1459m尾根の南斜面にも沢床にもほとんど雪が無い。仏沢本流も沢が顔を出している。藪こぎをしないで尾根に取り付くにはルートをどうとったら良いものか思案する。沢床まで下りてスキーを担いで雪のついている1459m尾根に登り返すことにした。雪面を踏み抜かないように沢床の右岸を這って雪庇手前の急斜面に取り付いで強引に登る。
 1459m尾根に取り付ければ、もうこっちのもの。仏沢左支沢の快適な滑りが待っている。尾根から覗き込んでもスキー場まで雪はつながっている。上部左岸側(北斜面)には雪がしっかり着いている。快適な滑降が楽しめる。あっと言う間にゲレンデに着いてしまった。(I.I)

■概念図


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