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小野川湖畔・不動滝探勝路
山行種別  無雪期一般
おのがわこはん・ふどうだきたんしょうろ 歩行距離 15.3km  累積標高 352m
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山行期間 2020年7月20日(月)
コースタイム 簗部沢林道・小野川湖畔探勝路入口(9:15)→3km地点(10:15)→小野川林道小冷水支線・小野川湖畔探勝路入口(11:21)→不動滝駐車場(11:30)→不動滝(11:51,11:56)→水道施設(12:15,12:31)→小野川林道小冷水支線・小野川不動滝探勝路入口(13:35)→小野川湖畔探勝路入口(12:42)→3km地点(13:55)→簗部沢林道・小野川湖畔探勝路入口(14:58)
写真
簗部沢林道の小野川湖畔探勝路入口(曽原口) 入口には裏磐梯トレッキングコース案内板がある 小沢に架かる橋を渡って探勝路へ足を踏み入れる
下草が生えている 樹林帯に入ると道幅の広い探勝路が続く ウマノアシガタ
タマゴダケ トリアシショウマ 木々の間から小野川湖が見える
朽ち果てたベンチ 堀切された軌道跡は両側が石垣である かつての軌道橋跡
石垣もしっかり残っている 野川湖畔探勝路入口(曽原口)から3キロ地点 途中にある案内図
ヤマアジサイ 軌道跡で堰き止められて出来た池ではオタマジャクシがまさに蛙になろうとしていた 小冷水沢を渡ると林道はすぐである
小野川林道小冷水支線に出る 不動滝駐車場のところにある小野川林道小冷水支線の表示板 不動滝駐車場には数台の車が止まっていた
駐車場にある案内板 小野川不動滝への入口 石畳の参道を進む
石段に変わると石灯籠が出てくる 不動滝手前にある小野川大冷水不動尊 小野川に架かる不動滝橋
不動滝橋の銘板 橋の上から見る不動滝 森林軌道跡を戻り水道施設へ
所々木道が整備されてる 水道施設手前の沢には木橋が架かる 北塩原村水道施設は森林軌道跡でもある
きれいで豊富な水が流れている 森林軌道跡を進むと探勝路終点に出る イチヤクソウ
サワヒヨドリ? 曽原の探勝路案内標柱 簗部沢林道入口の標柱

行動記録
 今日は裏磐梯の小野川湖畔探勝路を歩いてみることにした。この探勝路はかつての森林軌道の跡を利用して作られたもので、いくらかトロ登りだがほぼ平坦な道が続く。曽原側に駐車場は無く、不動滝駐車場に車を止めて往復しようかとも考えたが不動滝探勝路も一緒に歩きたかったので出発点を曽原側にした。車を止めるところが無ければ曽原の簗部沢林道入口から歩くつもりで出かけた。
 曽原から未舗装の簗部沢林道に入る。900mほど林道を進むと小野川湖畔探勝路入口に着く。駐車スペースは案内板の入口ところと路肩に1台ずつ辛うじて止めることができる。平日でもあり先客がいなかったので止めさせてもらう。林道も車を乗り入れることが出来るのはここまでで、通行止めのワイヤーが張ってあってこの先の土場までは入れない。
 身支度をして歩き始める。このエリアは熊の生息地だし今日は一人なので熊鈴と蚊取り線香、ホイッスル持参である。歩き始めは標高820m、森林軌道跡なので本当のトロ登りである。最初は下草が気になったが樹林帯に入ると気にならなくなった。探勝路が作られた当初はチップが敷かれていたようだが途中ぬかるみもあるので足回りは登山靴や長靴が良い。小野川の水面は790mで、探勝路は徐々にだが高度を上げていくので湖面までは距離がある。それでも時々木々の間から小野川湖を望むことが出来る。最初のうちはスギの造林地もあったが、次第にミズナラ、ブナなどの自然林の中を歩くようになる。初夏の今の時期は花は期待できない。足元に真っ赤なタマゴダケがあり、花はウマノアシガタやトリアシショウマぐらいだろうか。1時間ほど歩くと「3.0km」地点に着く。唯々歩くだけで変化に乏しい。花の季節か森林浴、紅葉の季節など目的が無いと飽きてしまいそうである。森林軌道跡だけあってて途中には石垣や橋梁跡の石積みもあり写真を撮りながらもくもくと歩く。花弁3枚のヤマアジサイが咲いていた。2時間ほど歩くと森林軌道跡は無くなり山道になる。この森林軌道跡はデコ平あたりまで続いたはずなので崩れてしまったのだろうか。斜面を少し登ると道は小冷水沢へと下っていく。途中で5人パーティとすれ違った。支尾根を跨いで作業道跡に出て小冷水沢を渡ると、小野川林道小冷水支線はすぐである。小野川湖畔探勝路入口の標柱と案内板があった。
 ここから林道を少し下ると不動滝駐車場に着く。平日だが数台車が止まっていた。いずれも県外ナンバーなのが気になったが、コロナ騒ぎが収まらない昨今、都会の雑踏から離れて気兼ねせずに自然の中を歩きたくなる気持ちも良くわかる。駐車場から鳥居を潜り不動尊への参道を進む。最初は緩やかに石畳の道を進むみ石灯籠のところから石階になって高度を上げる。森林軌道跡と道を合わせ300mほど進むと不動滝に着く。不動滝の手前には小野川大冷水不動尊が祀られている。滝に近寄ることも出来るし小野川に架かる不動滝橋の上から不動滝を見ることも出来る。不動滝に雪の無い時期に来たのは今から41年前に小野川を遡行したとき以来である。冬の雪が多い時は滝の落ち口付近まで雪に埋もれているので滝の大きさがわからないが、まじまじと見てみるとその水量の多さもあり大迫力である。この先探勝路は続いているので次回調査してみよう。
 不動滝から森林軌道跡に沿って来た道を戻る。すくぐに参道を左に分けるが真っ直ぐに進む。9年前に整備されたこのコースは北塩原村の上水施設へと続いている。コースは良く整備され、不動滝から20分ほどで木橋を渡り水道施設に着く。上水道の取水施設のようで周辺には綺麗な水が豊富に流れ、木道の上でノンビリと昼食休憩を取った。この水道施設までは車の通れる管理道があって、下ると先ほどの小野川湖畔探勝路入口のところに出るのだが、今日は調査も兼ねているので探勝路の終点まで進んでみることにした。森林軌道跡の探勝路を行くと5分としないで林道に出た。林道を下り小野川湖畔探勝路に入る。
 小冷水沢を渡るとところで先ほど出会った5人パーティとすれ違った。何処まで行って折り返してきたのだろうか。湖畔の森林軌道跡に出るまでは登山道の登りである。森林軌道跡までくると平坦なトロ下りになり曽原口まで戻るだけである。何処かに花は咲いていないかと注意しながら進むと、イチヤクソウの群生があった。ちょっと得した気分。今夜のおかずにと一寸だけフキを取り、ノンビリと出発地点の小野川湖畔探勝路入口(曽原口)へと戻った。
 今日は平日なので曽原口に車を止めることができたが、案内には不動滝駐車場に車を止めるように書かれてある。車に自転車を積んで帰りは自転車を利用する手もありかなと思う。裏磐梯のエリアは、いずれも野生動物の生息地なので充分注意し、出来れば複数での行動が望ましい。が一人で静かに歩くのも悪くない。デコ平探勝路の時の方が地竹取りの季節でもあり獣臭がした感じがする。いずれにしても充分注意したい。(和)

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