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No.5597
北岳 3192.5m三等三角点峰
山行種別 無雪期一般
きただけ 地形図

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山行期間 2017年7月12日(水)〜13日(木)
コースタイム 7月12日  芦安駐車場(5:20)=広河原(6:00,6:12)=広河原山荘(6:16)→分岐(6:35)→朝食休憩・左岸へ戻る単管橋(7:34,7:46)→二俣(8:26,8:50)→左俣源頭・雪渓終了(10:05,10:28)→八本歯のコル(11:15,11:25)→トラバース道分岐点(11:58)→尾根道(12:28)→北岳山荘(12:57)
7月13日  北岳山荘(5:34)→吊尾根分岐点(6:30)→北岳(6:54,7:07)→北岳肩ノ小屋(7:39,7:42)→小太郎尾根分岐点(8:03)→草すべり分岐(8:21)→休憩・ベンチ(8:26,8:44)→二俣(9:40)→休憩(10:35,10:44)→大河原山荘(11:21)→広河原(11:25,11:30)=芦安駐車場(12:10)=福島
写真 写真は拡大して見ることが出来ます
野呂川広河原インフォメーションセンター 北沢峠へ向かう南アルプス林道のゲートを抜ける ゲートを抜けると北岳が見える
野呂川に架かる吊り橋を渡る 広河原山荘 白根御池への分岐
大樺沢の左岸を進む 単管橋で右岸へ渡る 沢には雪が残っている
樹林帯を抜けると大樺沢の雪渓と八本歯のコルが見えてくる 二俣の分岐 二俣から雪渓を登る
大樺沢左俣源頭の雪渓最上部でアイゼンを外す 尾根に取り付くと丸太梯子の登りになる 連続した丸太梯子を途中から見下ろす
北岳へのルートが見える 八本歯のコルに出た 最後の梯子で急登を登る
大樺沢からわき上がるガス トラバース道分岐 トラバース道の梯子が見える
途中から尾根道に出る 稜線はお花畑 北岳山荘に到着
ヘリでの搬送作業が行われていた ガスの中を出発する 標識を確認し北岳へ向かう
尾根道はお花畑が続く ガスだが時折稜線が見える 濡れた梯子を登る
吊尾根分岐点 北岳山頂 山頂の三等三角点
両俣小屋分岐 北岳肩ノ小屋 小太郎尾根分岐点
お花畑の中を下り始める ダケカンバの林まで来るとガスも切れてきた 二俣に到着し大樺沢の雪渓を見上げる
大樺沢沿いに下降する 野呂川の吊り橋を渡ると広河原バス停も近い 12時のバスまで時間がありそうだ

行動記録
 時期的には遅いような気もするがキタダケソウが見ることが出来るかもと北岳を計画した。一緒に行く予定だった家内の都合が悪くなり単独で登ることに。前日に福島を発ち、運転に飽きた頃ようやく芦安駐車場に着いた。距離にして400kmはちっよと長かった。翌朝のバスの時刻は5時30分、休養は充分とれるつもりだったが熱帯夜は標高890mの芦安駐車場でも同じだった。
7月12日
 4時30分に起き準備をしていると乗合タクシーがバス時刻より少し早く出ると言うので同乗することになった。乗合タクシーは1100円+100円の利用者協力金で広河原まで運んでくれる。バス代は1030円+100円なので70円違うが、乗合タクシーは時間に関係なく定員になれば出発してくれるので助かる。夜叉神ゲートの開く5時30分に合わせて早めの5時20分に出発、広河原には6時00分に着いた。おかげで予定より30分ほど早く歩き始めることができた。
 北沢峠へ向かう南アルプス林道のゲートを抜けると、北岳が見えてくる。左手の野呂川に架かる吊り橋を渡り右に進むとすぐに広河原山荘である。小屋の奥は広いキャンプ場になっている。広河原山荘の左脇を抜け登山道へ入る。大樺沢に沿って緩やかに登って行くと20分ほどで白根御池山荘の分岐である。今日は八本歯のコルへ向かうので左の大樺沢沿いの登山道に入る。ここから男性の登山者と前後して歩くことになった。
 登山道は大樺沢の左岸に付いている。木々の間から大樺沢の流れが見える。途中で単管橋で対岸に渡り、何本か小沢を渡りながら樹林帯の中を進んでいく。沢沿いの道なので荒れているところもあるのかと思ったが、比較的歩きやすかった。左岸に戻るところで遅めの朝食を取ることにして10分ほど休憩を取った。対岸に渡りしばらく進んで広葉樹林を抜けると、左俣の雪渓と八本歯のコルが見えてくる。右俣コースとの二俣分岐には8時26分に着いた。いつものゆっくりペースだ。登山道の周りには始めて目にする青いかわいい花が咲いていた。後で調べてみるとミヤマハナシノブのようだ。
 二俣から大樺沢左俣の雪渓に入るのだが、ここで単独の男性と別行動になる。彼は簡易アイゼンしか持ってこなかったので無理をしないで右俣コースを取ると言う。二人とも今日の予定は北岳山荘までである。二俣から雪渓に降り立ちアイゼンを付ける。出だしは左岸に夏道が見えていたが、すぐに雪渓が被さって道形は無くなった。斜度が一定しているのとスプーンカットで膝が悪い私にとって雪上歩行は負担が少ないので歩きやすい。雪が消える大樺沢の源頭まで1時間15分ほどかかった。振り返って見えるのは鳳凰三山だろうか。早川尾根の奥には八ヶ岳が見えると言うが、今日は雲が多く見えなかった。アイゼンを外しながら休憩しているとおしゃべり好きの若者2名が登ってきた。日帰りで北岳を登ると言う。話し込んだこともあってここで20分以上も休んでしまった。
 ここから尾根伝いに八本歯のコルを目指す。丸太の梯子が幾つも出てくる。周りにダケカンバの木がありさほど高度感を感じないが、写真に撮って後で見てみると迫力があるように写っている。特に危険箇所は無いが雨の日の下りは注意したい。八本歯のコルには11時15分に着いた。途中で休みすぎたので25分の超過である。八本歯のコル手前でガイドさんと2人の女性が休んでいた。お一人が軽い高度障害にかかって歩が進まないようだ。私もそうだが年齢と共に寝不足ひとつでも無理は利かなくなってくる。八本歯のコルは広くないので先へと進む。これから登る迫力ある岩稜が正面に見える。左を見ると北岳山荘が見える。間の岳は残念ながらガスの中である。丸太梯子を登り、砂礫を抜け岩が堆積した斜面を登って行くとトラバース道の分岐に着く。若者2人も休憩中だ。明日の天気予報は思わしくないので晴れていれば今日中に北岳を登ろうと考えていたが、山頂はガスで覆われ展望は利きそうもない。北岳は明日通過するので北岳山荘へ直接向かうことにした。
 分岐には残雪のため尾根道を通るように書いてあったが、登る途中で小屋の手前に雪渓が残っているのを確認していたので、トラバース道を途中まで行って尾根道に出ることにした。若者2人とはここでお別れである。時間は12時、あまりノンビリしていると最終バスが間に合わなくなりそうだが若いので下りは早いだろう。
 トラバース道は期待通り沢山の花が咲いている。ハクサンイチゲ、キンロバイ、ミヤマオダマキ、イワベンケイ、ミヤマムラサキ、シナノキンバイ、タカネシオガマ、初めて見るキタダケソウにも出会えた。ガスに覆われている山頂部を除いて見通しは利くので歩いていて気持ちが良い。写真で見たトラバース道は切れ落ちた斜面に丸太梯子が架かり結構な迫力だが、実際に歩いてみると危険な箇所もなく、不注意による転滑落に注意すれば特に問題は無さそうだ。トラバース道の中間地点から尾根に出る。稜線はハクサンイチゲのお花畑で歩いていて楽しい。葉の形からしてチョウノスケソウだろうか。今まで見たこともない花とも出合うことができた。小屋には13時少し前に着いた。小屋はヘリでの荷揚げ作業中で皆さん忙しく働いていた。受付を済ませ、外のベンチで冷たいピールを飲みながらヘリの搬送作業を見学した。登り初めからご一緒だった単独の男性とも再会することができた。部屋に入って窓から外を見るとひな鳥を連れた雷鳥が散歩をしている。のどかな光景だ。
7月13日
 3時頃だろうか小屋にたたきつける雨の音で目を覚ます。朝食は5時から、昨夜20名ほどの宿泊客も今朝は10名ほどに減っていた。大半の人は間の岳を往復するのに早立ちしたようだ。5時34分、雨具を付けて北岳へと向かう。誰もいない稜線をとぼとぼと歩いて行く。いつの間にか風も収まり霧雨も気にならなくなった。ほんの一瞬だが青空が顔を出した。遠目は利かないがお花畑の稜線歩きは気持ちが良い。特に東北の山とは違って岩が堆積した岩稜歩きは普段味わえない山歩きだ。八本歯のコルへのトラバース道分岐を過ぎ、吊尾根分岐への登りにかかる。途中、濡れた丸太梯子を登り、しばらく行くと吊尾根分岐点に着く。ガスで何も見えない。吊尾根分岐から北岳までは30分とかからない。道端に沢山咲くのはハハコヨモギだろうか。北岳山頂には6時54分に着いた。初めて登山者と会う。眺めは望めないので、山頂標識を写真に収め少し休んでから下山を開始する。途中両俣小屋への道を左に分け、30分ほどで北岳肩ノ小屋に到着する。登山者はすでに出発した後で誰もいない。水場側の雪渓には2羽の雷鳥がいたので、しばし観察。
 次の小太郎尾根分岐へは20分ほど、分岐標識を確認して標識の「白根御池小屋、大樺沢二俣」の表示に導かれて下降を続ける。途中、シナノキンバイのお花畑がすばらしい。晴れていればもっと素晴らしいのだろう。20分としないで白根御池小屋へ下る草スベリのルートを分ける。白根御池小屋の泊まった登山者が大量に登ってきた。大樺沢二俣は右の道を下る。ダケカンバの林に入る手前にベンチがあるので行動食をほおばりながら20分ほど休む。今日中に下れば良いのでノンビリとした時間を過ごす。ダケカンバの林に入ると登山者とスライドするようになる。ちょうど広河原から登ってきた登山者とすれ違う時間だ。花もお花畑とまではいかないが様々な種類と出合うことができる。二俣近くにはミヤマハナシノブが沢山咲いていた。二俣には9時40分到着。この調子だと広河原12時00分発のバスには間に合いそうだ。
 二俣から大樺沢左岸の登山道を下り、樹林帯に入ったら短管橋で右岸に渡る。山頂部の霧雨も草スベリの分岐から下はすっかり切れて夏の日差しが指すようになっていた。暑さを避けられる樹林帯の下りはありがたい。何度か小沢を渡り、途中の小沢で汗を拭い顔を洗ってひと息ついていると、小屋で同室だった人が追いついてきた。これか北沢峠へ戻り車を置いてきた仙流荘へ戻るとのこと。バスは12時30分。こちらも充分時間に間に合いそうだ。同じように汗を拭い休憩を取った。少し下るとやはり同室だった若者が追いついてきた。間の岳を往復し、北岳を経由してきたのだ。私たちの足では3時間はかかる間の岳往復をあっと言う間にやって追いつくのだから若いことはうらやましい。左岸に戻り沢沿いに下って行くと白根御池との道を合わせて広河原山荘に着く。ここまで来ると日差しは強く夏の暑さである。野呂川の吊り橋を渡ると広河原インフォメーションセンターはすぐである。バス発着所には11時25分に着いた。乗合タクシーが待っていて私を入れるとちょうど定員なのですぐに出発すると言う。御手洗いを済ませるまで待ってもらい車に乗り込む。先ほどの同室だった若者と一緒に芦安駐車場へと戻った。バス発着所にもなっている白峰会館でお風呂に入り(700円)遅めの昼食を済ませ帰路についた。(I.I)

北岳で出会った花
ホタルブクロ ツマトリソウ ウラジロナナカマド
イワカガミ ミヤマオダマキ イワベンケイ
ミヤマムラサキ キタダケソウ シナノキンバイ
タカネシオガマ ミドリハクサンイチゲ? チョウノスケソウ?
キバナノコマノツメ ハクサンイチゲ キンロバイ
ハハコヨモギ キバナシャクナゲ オヤマノヤンドウ
ハクサンチドリ タカネグンナイフウロ イワオトギリ
ミヤマハナシノブ モミジカラマ ヒロハコンロンソウ?

概念図
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トラック 1日目=赤 2日目=青


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