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No.5602 |
鳥海山 |
七高山 2229.0m一等三角点峰 |
山行種別 |
無雪期一般 |
ちょうかいさん |
地形図 |
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山行期間 |
2017年7月19日(水) |
コースタイム |
滝ノ小屋登山口(5:58)→滝ノ小屋(6:17)→河原宿小屋(7:25,7:35)→あざみ坂・小雪路上部(8:58,9:02)→伏拝岳(9:46)→百宅分岐(10:28,10:38)→七高山(10:47,10:56)→伏拝岳(11:48,12:20)→あざみ坂・小雪路上部(12:48,13:02)→河原宿小屋(14:00,14:17)→滝ノ小屋(15:16)→滝ノ小屋登山口(15:34) |
写真 |
写真は拡大して見ることが出来ます |
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鳥海高原ラインの終点が登山口 |
駐車場にあるトイレと休憩所 |
滝ノ小屋登山口 |
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荒木沢を渡る |
滝ノ小屋 |
湯ノ台口登山道の案内板 |
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滝ノ小屋上部の残雪 |
滝ノ小屋を振り返って見る |
家族旅行村からの道を合わせる |
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振り返ると月山が見える |
八丁坂の途中にある石の祠 |
河原宿小屋に到着 |
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河原宿小屋から山頂を望む |
河原宿小屋を出るとすぐに雪渓になった |
雪渓が終わると薊(あざみ)坂 |
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心字雪渓を見下ろす |
外輪山の登山道に上がる |
伏拝岳山頂 |
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新山や七高山、大物忌神社が見える |
行者岳から大物忌神社への道は一部崩落のため通行禁止 |
岩場の登りは梯子で越える |
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百宅口の分岐 |
七高山の山頂 |
七高山にある一等三角点 |
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新山にはぺったりと雪が残っている |
滝ノ小屋登山口に戻る(登山口の登山案内図) |
麓から見た鳥海山 |
行動記録 |
チョウカイフスマは高山の岩場や砂礫地に生えるナデシコ科ノミノツヅリ属の多年草で、メアカンフスマの変種とされている。家内がまだ見たことがないと言うので今の時期必ず見ることが出来る鳥海山へ登ってみることにした。春山スキーでは何十年来と訪れている鳥海山だが夏山登山は4度目、まだ歩いたことのない滝ノ小屋から心字雪渓を登る計画を立てた。家内と一緒なので歩くペースは余裕を持って標準タイムの1.2倍とした。最近のんびりと自然を楽しみながら山を楽しむ歩き方を「スロー登山」と呼んでいるが、山には人それぞれ楽しみ方があるし、もう二人で135歳になるのでそれも有りかなと思う。
旧八幡町から県道368号(鳥海公園青沢線)で鳥海山家族旅行村を目指す。鳥海山荘手前の丁字路を右に折れ鳥海高原牧場を通って鳥海高原ラインを登って行くと車道終点が駐車場になっていて滝ノ小屋登山口がある。立派なトイレもあるので車中泊も可能だし、予約さえすれば20分登ったところにある滝ノ小屋に宿泊することも可能だ。滝ノ小屋では食事も出してくれる。
登山届けを提出し登り始める。登山道は山形の山に多く見られる石畳になっている。流土を防ぐには有効だが膝には負担がかかる。登山道は高度を70mほど上げると左にトラバースするようになり荒木沢を渡る。滝ノ小屋はすぐである。小屋から飛び石をしながら澄郷沢を進むとすぐに雪渓が出てくる。今年は残雪が多いようだ。雪渓の途中で左にある登山道に入り横移動すると家族旅行村から登ってくる湯ノ台道と道を合わせる。ここから八丁坂の急登である。高度を上げ振り返って見ると雲海の上に頭を出した月山が綺麗に見える。
滝ノ小屋から河原宿までは50分ほどの道のり、小屋の前には澄郷沢が流れ鳥海山の外輪山頂部が一望できる。小屋の周りには一面チングルマが咲いている。小屋の前に座ってノンビリとした時間を過ごす。なお、河原宿小屋の手前奥には滝ノ小屋のように立派なトイレが整備されている。河原宿小屋を後にすると心字雪渓である。夏の時期は下の大雪路と上の小雪路とに分かれ、夏道も出ているのだが今年は雪が多かったのだろう。あざみ坂まで雪渓が繋がっていて、夏道もほんの一部出ている程度だ。雪解けが進めば、もっと沢山の花が出迎えてくれると思う。
雪渓が見渡せたので、アイゼンは付けないでスプーンカットを利用して登って行く。あざみ坂の手前で多少勾配は増すもののアイゼンを使用しないですんだ。あざみ坂で休憩したら伏拝岳への最後の登りが待っている。
仙ヶ洞の岩稜を左に見ながらあざみ坂の急登を進む。花も沢山咲いているので写真を撮りながら、眺めを楽しみながらなのでなかなか前に進まない。45分ほどかかってようやく外輪山の伏拝岳に着く。眺めは最高で、正面に新山、七高山、大物忌神社を見ることが出来る。ここら外輪に沿って七高山を目指す。外輪歩きは高山植物も豊富で左手の千蛇谷を挟んで山頂を見ながらなので気持ちが良い。次のピーク行者岳を過ぎると左に大物忌神社・御室小屋への道を分けるが、現在はコースが一部崩落しているため通行止めになっている。ちょうどチョウカイフスマが花を付けていた。2つの梯子を登り、さらに進むと百宅口からの道を合わせる。一等三角点を持つ七高山はもうすぐである。10時47分、歩き始めて4時間50分ほどかかった。山頂からの眺めも素晴らしく時間はあっと言う間に過ぎて行く。
時間があれば新山を往復しようと考えていたので、外輪の下降点で千蛇谷を見下ろす。今年は残雪が多く神社までのルートも一部夏道が出ていない。どうしたものかと思案したが、相棒の家内が一緒では往復に1時間半はかかりそうなので、あっさりと諦めて下山することにした。
外輪山の登山道の脇にはチョウカイフスマが咲き、イワブクロやイワイチョウ、イワギキョウなどが花を付ける。砂礫地の下りは滑りやすいので注意しよう。梯子を下り行者岳を越えて伏拝岳に戻る。風も無く穏やかな天気の中のんびりと昼食をとった。雲海が一部切れて飛島が顔を出した。のどかな時間である。あざみ坂を下り雪渓に出たところでアイゼンを付ける。下るときにアイゼンを履いた方が安心できる。登ってくる時とは違って雪渓の上がガスで覆われるようになった。途中、雪渓が割れているところもあるので注意は必要だが、雪渓は澄郷沢の源頭になっているので素直に下って行けば河原宿に辿り着く。河原宿のお花畑で立ち止まり、小屋の前でまた休憩。しばら休んでから重い腰を上げて滝ノ小屋を目指す。八丁坂を下り湯ノ台口分岐から左に折れて雪渓を下ると滝ノ小屋である。登山口まではもう少し、途中でギンリョウソウを見つけては写真に収め、駐車場に戻ったときには15時30分を過ぎていた。最後は鳥海山荘で汗を流し帰路に着いた。(I.I) |
鳥海山で出会った花 |
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ミヤマセンキュウ |
イワイチョウ |
カラマツソウ |
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ハクサンシャジン |
マイズルソウ |
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ヨツバシオガマ |
イワベンケイ |
ハクサンチドリ |
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イワブクロ |
イワギキョウ |
ヒナザクラ |
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ミツバオウレン |
ミヤマツボスミレ |
ゴゼンタチバナ |
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シモツケソウ |
ミヤマハンショウヅル |
ハナニガナ |
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トリアシショウマ |
アザミ |
ハクサンフウロ |
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ママハハコ |
ミヤマキンポウゲ |
チングルマ |
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ベニバナイチゴ |
ミヤマリンドウ |
チョウカイフスマ |
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ミヤマキンバイ |
アオノツガザクラ |
イワカガミ |
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ハクサンシャクナゲ |
ショウジョウバカマ |
アカモノ |
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トウゲブキ |
シロバナニガナ |
ギンリョウソウ |
概念図 |
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トラック |
登り=赤 下り=青 |
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